捨てられた私 (ページ14)

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家出ページ14

ただいま、家出しました…

『…こんなことでオッパたちを嫌いにはならないけど、もっと早く言ってほしかった…急に言われても困るだけなの！』

そう言って…冷静に家を出たのか…走って家を出たのか…記憶にない…今頃…オッパたち…私を心配してくれてるかな？

そんなことを思いながら歩いていると…危険な状況になりました…母親と父親を名乗る男女に声をかけられました…

自称母親「A？！Aなの？！」

『…誰ですか？』

自称父親「俺は、A…の父親だ」

『…はい？私にはお父さんいますけど？』

自称父親「とにかく、Aなんだろ？」

『人違いじゃないですか？』

自称母親「20○○年○月○日生まれでしょ」

『！…』

自称母親「その反応は、当たりね…ごめんね、A…嫌いだから…捨てたわけじゃないの…」

『…！？…私…捨て…られた…の？』

自称母親「！…知らなかったの？」

私、捨てられたみたいです…お父さんさえも嘘だったんだね…

急に言われて…知らなかったことを沢山知って…何も知らなかった…自分がアホらしい

自称母親「今更、遅いのは知ってる…でも！今なら…Aを幸せにできる…少しずつでいいから、私たちのもとへ帰ってくるってことを考えてほしいな…これ…連絡先…」
連絡先を差し出される

『いりません…考え…られ…泣』

自称母親「急に…痛いところでもある？？」
私のことを心から心配してくれてる…

私は首を振り、涙を拭き取る

自称父親「気持ちが変わったら、連絡してほしい…そして、今のAの家族を紹介してほしいんだ…だから…要らなくても持ってて…くれないか？」
そう言って私に連絡先を握らせる

私はもうどうにでもなれって気持ちで連絡先を断るのを諦めた…

『…ホントに私の両親なら…証拠を見せてください…』