うちの隣にマフラー族が越して来たので観察してみた【K A I T O、K A I T O亜種】 (ページ15)

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＊ゼイトのマフラー＊ページ15

帯「ゼイト、そのマフラー買い換えないでいいの？」
ゼ「絶対買い換えない。帯人が切れ端を巻いていてくれるなら、ずっとこれがいい」
帯「あぁ、今は包帯の上からだけどね」

～以前のある日～

帯「嘘、マスター出かけるの？」
マス「急な仕事で。自分チーフだから行かないと」
帯「マス……ター……」

マスター、家を出る。

帯「なんで、どうして？約束だったのに。今日は一緒にいてくれるってそう言ってたのに。僕ずっと楽しみにしてたんだよ？だから……だから今まで色々我慢してたのに……。マスター、マスター、マスターマスターマスターマスター……(夢中でアイスピックを身体に突き刺し」

ゼ「帯人!? 何やってんの帯人!!」

帯「マスターマスターマスターマスター……(虚ろな目で次々と刺し」
ゼ「やめて！そんな刺したら帯人死んじゃう！(抱きつきアイスピック奪い」
帯「マスターに置いてきぼりにされるくらいなら死んだ方がいいよ」
ゼ「それじゃ俺が嫌なんだよ！(涙声になり)てか手当てしなきゃ」
帯「マスターの帰り待ってマスターにやってもらう」
ゼ「ダメだよ、マスター遅くまで帰って来ない」
帯「ずっと待ってる」
ゼ「ダメだってば！(自らのマフラーを引き裂いて)腕貸して！(引き裂いた切れ端を帯人の腕に巻き止血し」
帯「そんな、いいってば」
ゼ「馬鹿！普通だったら救急車だよ!? 早く止血しなきゃ失血死だって!!(泣きながら手当て続け」
帯「……ごめん」
ゼ「あのさ、帯人。つらくなったら、刺しちゃう前に俺のとこ来て。帯人のことなら、いつだって聞くから。帯人が１人でつらい思いする方が、俺もつらいから」
帯「そっ……か。ありがとね、ゼイト」
ゼ「あ、いや、そんなお礼なんて……」

バタバタバタバタッ!!
ゼ·帯「!?」

マス「ただいま、何か職場が呼び出す部署間違えたらしくて、うち無関係でさ。って、帯人どうしたのその傷!?」

帯「マスター!!(抱きつき」

ゼ(くっそ、誰のせいだよ！)

マス「ゼイト、応急処置ありがとね」

ゼ(マスターを一瞬睨んでそっぽ向き)

マス「ゼイトはどうしてあんな素っ気ないんだろ？」
帯「んー、なんでだろ」

ゼ(あああああっ!! 帯人も分かってない!!)