怪盗キッドと依存少女は暗殺教室に行くそうです (ページ4)

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第壱幕ページ4

渚side

今日は転校生が来るらしい。其の話題が今の僕達の教室を賑わせている一つの理由でもあった。
だが、其の中で皆んなある一つの事が気になっていた。それは、転校生が殺し屋なのでは無いかと言う事だった。律の時の様な事は御免だからだ。そう言った思いが皆少しは有る様だった。
キーンコーンカーンというチャイムと共に僕等の担任である殺せんせーが教室へと入って来た。

「お早うございます。聞いているとは思いますが、今日は転校生が二人居るので朝の発泡は無しにします。
其れでは白影さん、五月雨さん。入って来てください。」

ガラリという音と共に入って来たのは二人の女の子だった。二人共美人で、皆んな見惚れていた。そんな中でも、僕は銀髪の女の子に目を奪われた。
サラサラの銀髪、黄緑色の瞳、白くて透き通る様な肌、細いけど綺麗に筋肉のついた手脚。
とても綺麗な子だった。唯一つを除いて。そう、その子はもう春の暖かい時期にも関わらず、亜麻色のマフラーを巻いていたのだ。

「では、自己紹介して下さい。」

殺せんせーに言われて、先ず黒髪の女の子が口を開いた。

「白影月夜です。宜しくね！」

「…五月雨A。宜しく…」

白影さんが、ふわっとした優しい笑顔を向ける。
その後に、銀髪のストレートショートの髪を風にたなびかせながら挨拶をした彼女に、僕は一目惚れしたのだろう。その瞬間、胸の高鳴りを覚えた。

嗚呼、此れが恋なんだ…