起きてすぐ戦闘だってよ ページ9
一体どれだけ寝ていたのか。
目の前には戦場となった遊郭と致死量の血を出して倒れている獪岳とボロボロになって戦う者達がいた。
致死量。獪岳の血が致死量。上弦の参の時より遥かに多い。
『う''う''...』
「ゆ...ず...に...げ...ろ...」
だが遅かった。
『あ''う''う''!』
言葉はもう届かない。前回の様に勾玉は壊れ、容姿は変貌する。
ドッ
「なっ!」
『う''ー!』(掌底)
「キャァァァ!顔が!!」
『顔ぐらいで五月蝿い。獪岳達の方がよっぽど重症なんだよ。
どうせ直ぐに怪我治せる奴が顔ぐらいでピーピーギャーギャー五月蝿えよ』
(何処かで聞いたことがある台詞...お兄ちゃん...?)
「顔ぐらい...?取り消してよ。そうしたら許してあげるわ!」
『あ''あ''?』
「...!」
『なんでそっちに謝らなきゃいけねぇんだよ。人は動物を喰う。鬼は人を喰う。
食物連鎖の一部にすぎねぇよな。だがな、獪岳に手ェ出した以上、お前は生きてかえさねぇ。
まぁこれも食物連鎖の一部だと思え』
「ごちゃごちゃ五月蝿いわよ。そんな事どうでもいいわ。こっちもお兄ちゃんが目を覚ましたのよ!」
『こっちも
ドッ
『構えよ』
(この台詞...!)
ドゴォン!
『バイバイ』
その言葉と共に首を斬る。
「馬鹿な女。お兄ちゃんが首を斬られない限り私は死なないのよ!」
『フラグ回収乙。』
斬。
「お兄ちゃん...!?」
「なんだこの女!...チッ円斬旋回・飛び血鎌!」(あの悪あがき)
『させるか。』
離れた所に兄妹をテレポートさせ、この勝負は幕を降りた。
『...うっ』
また眠い。おやすみ。
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作者名:カレーは飲み物ッ! | 作成日時:2023年7月1日 20時