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10:保健室 ページ10

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× × ×




保健室の扉をがらりと開けると、独特な清潔感のある、消毒の匂いが鼻をかすめる。

先生がいつも座っているオフィスチェアは、座面が見えて。ありがちな、先生がいないパターンだ。

こんな状態を、先生に見られてしまわないことにホッとする。

けれど、そんなことはつかの間だった。

ベッドを借りようと、手前側のベッドのカーテンに手をかけると、カーテンの中から、シーツが擦れる音がした。

人の気配を感じて、一度手を離すと、カーテンの中から、手が伸びてきて。


え、と間抜けな声が出るとともに、わたしの腕はひっぱられて、ベッドに引きずり込まれた。



その勢いで、わたしの顔が、その誰か、の胸元に押し付けられる。数日前の深夜を思い出すような、甘い香水の匂いがした。
すごく、息がしづらい。



「………テ、テヒョン先輩ですか、…?」

「んー」


バレちゃった?
安定の、低音ボイスは、テヒョン先輩の身体中に響いていて。テヒョン先輩の胸元で、それを感じる。

その声に、少しだけ安心するのと同時に、小さなきゅん、が心に染みわたった。

ほうちは、免れたかもしれない。そんな安堵だ。


少しだけ、わたしの耳元に口を寄せたテヒョン先輩。
あれ、と耳元でハスキーがひびいた。


「あついね、やっぱ」

耳にかかる吐息が熱っぽくて、片耳だけ熱くなる。身をよじると、ふぅ、と息が吹きかけられた。
それだけじゃなくて。


「っん、」

薬がさっきより効いてきたのか、不意にうなじにふれたテヒョン先輩の手に、声が漏れてしまった。

触られたところが、熱くてたまらない。でも、その先には、この熱い刺激から逃れられる何かがあって。

耳たぶを甘噛みされて、首筋に舌が這って。きもちいいけどそうじゃない。
わざと、手前でやめてしまうテヒョン先輩はすごく意地悪で。


「なんでそんなよがってるの?」


なんて、追い打ちをかけてくるのだ。



× × ×

11:この状況に→←9:ほうち



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れる(プロフ) - xxxさん» わたしも完結させる実感もないです、あれ終わったみたいな……………………………コメントありがとうございます (2020年2月13日 3時) (レス) id: 55dc449881 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 完結してするのが少し寂しい(><) (2020年2月13日 2時) (レス) id: 1d4c885120 (このIDを非表示/違反報告)
м i м i .(プロフ) - こういう作風とってもすきです!! (2020年2月9日 1時) (レス) id: db2ae2fba4 (このIDを非表示/違反報告)
ans(プロフ) - こんばんは!この作品とっても好きです!!!作者さまのペースでの更新待ってます^_^ (2020年2月7日 21時) (レス) id: 010b6f21e4 (このIDを非表示/違反報告)
筋肉兎 - テピョン様やばすぎた…更新楽しみです! (2020年1月24日 18時) (レス) id: 8ccf039434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れる | 作成日時:2020年1月20日 22時

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