7:不意は無防備 ページ7
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「こっちの子えろくね?」
「いやいや、…」
反論するようにそう言って、スマホを取り出すと、「オレのセフレの方がえろい」だなんてとんだ発言をする、名前も知らないイケメンさん。
反論された方のイケメンさんも、たしかに…だなんて頷いている。どんな会話なの…。
繰り広げられる会話に戸惑って、端っこで縮こまってるわたし。逃げ出したいけど、声をかける勇気もないし、無言で逃げる勇気もない。
「でも車から撮ったAちゃん、路上でヤり捨てしたみたいでえろいでしょ」
そう、わたしにとって一番ぶっとんだ発言をかましたテヒョン先輩が、スマホを見せびらかしたあと、わたしの方を見て舌を出してえっちな顔で笑った。
いつの間に撮ったんだ、って思ったけれど、それよりも、そのえっちな笑顔に体が熱くなっちゃうわたしは、昨日からずっとおかしい。
すきでも、こんなに大袈裟じゃなかったんだけどなぁ。
「あー、そうそう」
思い出したみたいにテヒョン先輩はこっちを向くと、ポケットから一口サイズのチョコレートを取り出して。
わたしに近寄るテヒョン先輩は、それを差し出してくる。
「これ、なんか女の子にもらったからあげる」
どうしてわたしがもらえるのか、困惑しながらも、受け取ろうと、恐る恐る手を伸ばすと、なぜかテヒョン先輩がチョコレートを開けて、食べられてしまった。
え、と間抜けな声が口から漏れる。
意地悪するために呼んだのか。
そう思った瞬間、わたしの後頭部に手が添えられて、ぐ、とテヒョン先輩の顔に寄せられる。
重なった唇に目を見開いていると、不意をつかれて半開きな口の中に、テヒョン先輩の舌が侵入してきた。
は、と息を呑む暇もないくらい、一瞬の出来事だった。
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れる(プロフ) - xxxさん» わたしも完結させる実感もないです、あれ終わったみたいな……………………………コメントありがとうございます (2020年2月13日 3時) (レス) id: 55dc449881 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 完結してするのが少し寂しい(><) (2020年2月13日 2時) (レス) id: 1d4c885120 (このIDを非表示/違反報告)
м i м i .(プロフ) - こういう作風とってもすきです!! (2020年2月9日 1時) (レス) id: db2ae2fba4 (このIDを非表示/違反報告)
ans(プロフ) - こんばんは!この作品とっても好きです!!!作者さまのペースでの更新待ってます^_^ (2020年2月7日 21時) (レス) id: 010b6f21e4 (このIDを非表示/違反報告)
筋肉兎 - テピョン様やばすぎた…更新楽しみです! (2020年1月24日 18時) (レス) id: 8ccf039434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れる | 作成日時:2020年1月20日 22時