検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:214,138 hit

7:不意は無防備 ページ7

.


× × ×




「こっちの子えろくね?」

「いやいや、…」


反論するようにそう言って、スマホを取り出すと、「オレのセフレの方がえろい」だなんてとんだ発言をする、名前も知らないイケメンさん。

反論された方のイケメンさんも、たしかに…だなんて頷いている。どんな会話なの…。

繰り広げられる会話に戸惑って、端っこで縮こまってるわたし。逃げ出したいけど、声をかける勇気もないし、無言で逃げる勇気もない。





「でも車から撮ったAちゃん、路上でヤり捨てしたみたいでえろいでしょ」

そう、わたしにとって一番ぶっとんだ発言をかましたテヒョン先輩が、スマホを見せびらかしたあと、わたしの方を見て舌を出してえっちな顔で笑った。


いつの間に撮ったんだ、って思ったけれど、それよりも、そのえっちな笑顔に体が熱くなっちゃうわたしは、昨日からずっとおかしい。

すきでも、こんなに大袈裟じゃなかったんだけどなぁ。




「あー、そうそう」

思い出したみたいにテヒョン先輩はこっちを向くと、ポケットから一口サイズのチョコレートを取り出して。
わたしに近寄るテヒョン先輩は、それを差し出してくる。


「これ、なんか女の子にもらったからあげる」

どうしてわたしがもらえるのか、困惑しながらも、受け取ろうと、恐る恐る手を伸ばすと、なぜかテヒョン先輩がチョコレートを開けて、食べられてしまった。

え、と間抜けな声が口から漏れる。

意地悪するために呼んだのか。

そう思った瞬間、わたしの後頭部に手が添えられて、ぐ、とテヒョン先輩の顔に寄せられる。

重なった唇に目を見開いていると、不意をつかれて半開きな口の中に、テヒョン先輩の舌が侵入してきた。

は、と息を呑む暇もないくらい、一瞬の出来事だった。




× × ×

8:あつい→←6:いたいのは、女の子の視線



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (196 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
962人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れる(プロフ) - xxxさん» わたしも完結させる実感もないです、あれ終わったみたいな……………………………コメントありがとうございます (2020年2月13日 3時) (レス) id: 55dc449881 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 完結してするのが少し寂しい(><) (2020年2月13日 2時) (レス) id: 1d4c885120 (このIDを非表示/違反報告)
м i м i .(プロフ) - こういう作風とってもすきです!! (2020年2月9日 1時) (レス) id: db2ae2fba4 (このIDを非表示/違反報告)
ans(プロフ) - こんばんは!この作品とっても好きです!!!作者さまのペースでの更新待ってます^_^ (2020年2月7日 21時) (レス) id: 010b6f21e4 (このIDを非表示/違反報告)
筋肉兎 - テピョン様やばすぎた…更新楽しみです! (2020年1月24日 18時) (レス) id: 8ccf039434 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れる | 作成日時:2020年1月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。