5:テヒョン先輩のにおい ページ5
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「あー、いい匂い。だいすき」
「え、と…」
ぎゅうと抱きつくと、伝わってくる彼女の鼓動。ちょーはやいしそれが可愛いんだけど、バカにできないくらい俺だって鼓動がはやかったりする。
柔軟剤とかシャンプーとか、そういう自然で健全すぎる彼女の匂いが俺には甘くかんじるんだ。
Aちゃんの耳が赤くて、背中にきゅっと回された手が遠慮がちだったから
「Aちゃんもぎゅってして」
なんて言うと、少したじろいでからぎゅうと手に力がこめられる。ほんと、どこまでウブでいつになったら慣れるの。でも永遠に飽きないから、そのままでいい。
すん、と彼女が俺のにおいをかいだ。
「…テヒョン先輩って、香水使ってますよね」
「まー、香りとか好きだからね」
俺の胸に顔を埋めたまま彼女は、なんの香水使ってるんですか、って質問してくれる。
思わず口角が上がって、頭を撫でた。
それって、俺のにおい好きってことでOK?
「しりたい?」
「…え?はい」
彼女の顔が見えるくらいまで少し離れて、にんまり顔でそう問う俺を、訝しげな表情で見つめてくるAちゃん。
あー、その表情も好き。
クローゼットの中にある収納棚から俺が今日もつけてる香水を取り出すと、Aちゃん興味津々なご様子。
「かいでみても、いいですか」
「いいよ、……つけてみる?」
コクコク頷いて、手首に一振かけた香水のにおいをクンクンかいで。
何度かかぎなおしたあと、ん?ってまたかぎなおす、を繰り返してる彼女が可愛かった。
そんなにかぎまくって、どうしたの。
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れる(プロフ) - ??さん» あ!!!以前意中(以下略)の方でコメント下さりありがとうございました!!!(間違ってたら恥ずかしい)お返事のタイミングを逃してレスできてませんが…;今回もコメントしてくださり、ありがとうございます^^ (2020年3月14日 14時) (レス) id: 55dc449881 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 本当に読むことが今の私の癒しになってます。設定が大好物すぎて何度も読み返してます。更新たのしみにしてますので頑張ってください。 (2020年3月14日 13時) (レス) id: 9853a3bac4 (このIDを非表示/違反報告)
チムチム - ジンさんクリスマスだけインフルww (2020年2月14日 19時) (レス) id: d992a25851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れる | 作成日時:2020年2月14日 5時