さくやこのはな (ページ4)

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3話ページ4

入学式から早くも3ヶ月。

『夏休みだー！！！！！！！』

「うるせーな…少しは黙れねーのかよ。」

何故か、毎度突っかかってくる

『夏休みだー！！！！！！！』

「うるせーって言ってるだろ！！」

真島太一。

『チッ。どーせ、無駄に顔が良い真島太一はカ

ノジョさんとどっか出かける予定があって、さ

ぞかし忙しいんでしょーねー』

こいつとは何かと縁がある

テストの順位だったり

「んなわけあるか。かるた部で合宿やんだろ、アホ。」

同じ部活だったり。

『そっか。可哀想だな、真島太一のカノジョさんは。』

「まず彼女いないから。」

『うわっ…なんか、それはそれで可哀想。』

「お前に言われたかねーよ！」

お前よりは顔の作り良いからな

なんて言いながら胸張ってる真島太一はひとまず置いといて。

「置いとくなよ！」

……

…ま、

置いといて。

かるた部の紹介をしておこう。

我が開明成中学校かるた部は、部活という名の同好会だ。

だから、ガッツリかるたやりに来てる人より、遊びに来てる人の方が多いし、幽霊部員もいる。

んー…帰宅部になりたいけど、帰宅部になりたくないみたいな？

ま、そんな感じの人が集まってる。

私も入部当初は驚いた。

そんな中、真島太一と会った。

少なからずや私と真島太一はちゃんとやってると言えるんじゃないかな。
自ら大会に出て、級を取得してきてるんだから。

そう。
今回の”かるた部夏休み合宿”も、2人で考えた。

参加者は私、真島太一。それに3年生の先輩方とあと数人。

たぶん、あと数人って奴は、普通に旅行したいだけだと思う。

私もそれなりに楽しみな合宿は夏休みが始まって1週目の水曜日から…

合宿まであと3日。