信ちゃんの隣は私じゃない。【北信介】

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”Aside”





ピピピッピピッ ピピピッピピッ
ピピピッピピッ ピピピッピピッ




無機質なアラームの音で今日も私の一日が始まる。




『ふわぁ〜……。まだ眠いなぁ…。』



今は朝の5:30。

なんで私が、こんなに早く起きているのかと言うと…、、、








信ちゃんがバレー部の朝練に行く前に私の所に寄ってくるから。



信ちゃんの入ってるバレー部はほんまに強くて、練習が大変なんやと。

私もチラッと信ちゃんを見に行った事があったけどほんまにキツそうやった…。。。



まぁ、なぜ信ちゃんが私の家によりますと言うと、私のことを起こすためなんやと

これは両親が仕事で全然家に帰ってこない私の為を思ってる行動やって信ちゃんが言っとったわ。


それならアラームつける必要ないって??

そやよなぁ。普通に考えたらないよなぁ。

出来れば私もつけたくないぐらいや

信ちゃんに起こされたいやんか？

でも今はダメなんや。


信ちゃんには、”彼女”がおる。


私みたいな信ちゃんの幼なじみっていう特権で過ごしてきて、信ちゃんに見向きもされんかった私にはそんな資格ないですもん、、。

実際今の信ちゃんの彼女さんは、私なんかよりべっぴんさんで、信ちゃんを支えまくっとる。


見たことはないんやけどな。






信ちゃんが彼女さんの話をする時、

めちゃめちゃ幸せそうな顔すんのや。



信ちゃんの幸せそうな顔は好きだけど、
その顔は私が作った笑顔やないから嫌い。

くだらない敗者の嫉妬ってだけやけど。




«コンコン»





信「A。入るで。」





『信ちゃん…。もう来なくてええよ？？w私も、もう高校2年生やて』





信「なんでそんな冷たいこと言うん。嫌いになったんか？」



そんなわけないやろ。大好きや。ずっと大好きやって。



『そんなんやないって！信ちゃん彼女さんおるやろ！？私なんかに、構ってへんで彼女さんに時間使いーやって。はは………』

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