西畑さんち ＊ ぱーと2

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( 大吾 )





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少し前、謙杜と駿が同じタイミングで倒れた日 。









謙杜を病院に連れて行った結果を流星は知ってる 。








横山先生に言われた









横山 「 一般的にこの病気のお子さんが
生まれてから2歳を過ぎるまでに受ける肺の形成手術を謙杜は受けられていません 」









肺の形成に異常がある事は生まれてすぐに分かった 。








けどそんな中で頭の中に血の塊が見つかって
「 放置しておくと危ないから 」と摘出手術を受けた 。









その後遺症として残ったのが、









てんかん 。









乳児期に繰り返される発作は成長に影響が出る 。









だから、てんかんの治療を優先せざるおえんかった 。









けど薬で発作がコントロールでき始め、体も大きくなって体力もついてきてる 。









横山 「 その手術を、考えてみませんか ？ 」









この病気の子がみんなしてる手術









せんとアカン手術









分かってた









けどどっかで期待してたんやと思う









" 「 このまま何もなく 」 " って 。









けど、









横山 「 正直な話をすれば寝ている間の酸素投与は発作の関係だけじゃない 。
肺機能に低下が見られるのは事実です 。」









現実はそんなに甘くなかった 。








続いて聞かされたのは、









その手術に伴う、









後遺症、合併症、感染症の話 。









生まれてから何度も謙杜を苦しめてきたモノの話 。







朝方に鳴り響いた異常を知らせるアラーム音は、
結論を先延ばしにしてた誠也くんと俺を催促してるように思えた 。








かなり大きな発作、







発熱 、






苦しそうに咳き込んで








いつにも増してグズる謙杜 。









その姿は何かを悟ってるようやった 。









誠也 「 3人に学校から帰ったら話したいことがある 。 」







駿たちにそう言った誠也くんの顔つきは真剣そのもので篤志も駿もただ頷くだけやった 。








俺はそのまま仕事へ 。







昼休みも終わる頃、






誠也くんから電話が 、、、、、、 。









嫌な予感しかしやんかった 。









" 「 呼吸困難で運ばれた 」 "









もっと色々言うてた気もするけど、







頭に残ったのはそれだけ 。







とにかく「 ただの風邪ではない 」って話 。







病院に向かう車中ハンドルを握る手は震えていた 。






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