西畑さんち

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恭平 「 うわっ、懐かしぃ 」









謙杜はあんな時間に寝たから寝れんくて








眠たくないからと恭平を部屋に呼びつけた (笑)








そんな恭平はというと謙杜の勉強机にあるそれを手に取った 。









恭平 「 前にしゅんがあげたやつ ？ 」





駿佑 「 そ、めっちゃ前やけど 」




恭平 「 俺もいっしょに買いに行ったよな ？ 」









ほんま、懐かしい (笑)








あれは小学校の修学旅行から帰って来てすぐの頃で
長旅の疲れと成長期も重なって発作が増えて謙杜は体調を崩して入院してた 。









自分にも何かできないか と、
恭平を誘ってプレゼントを買いに行くことにした 。








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駿佑 「 恭平、今日ひま ？ 」





恭平 「 俺はいつでも暇やで(笑) 」





駿佑 「 ちょっと付き合って 」









探してたのは謙杜が好きな黄色のバンダナ 。








最近は誠也くんも謙杜に付き添って病院泊まり 。








寂しかったけどもうそんなことを言う歳でもない
けど「 寂しい 」と泣く謙杜は想像できたから









ぶら下げておけるバンダナを買うことにした 。








病棟には小学生は入られへんから大吾くんに預けた 。






恭平とふたりで遊んでた時、
大吾くんから届いたメールには動画が添付されていた 。







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大吾 「 駿、ありがとう〜って、 」 ((




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大吾くんの声と







ずいぶん細くなって、目がトロンとしてしんどそうやけど
嬉しそうに手を叩く謙杜は首元にバンダナを巻いてた 。









恭平 「 良かったな 」









いっしょに動画見てた恭平は優しく笑ってくれた 。








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今でもそのバンダナは謙杜のお出掛けセットの入ったエナメルに付けてくれてる 。








謙杜 「 た、か、も 、ぅ 」





恭平 「 宝物かぁ、良かったなぁ ？ 」







今でもそんな風に言ってくれることが嬉しかった 。







昔話に花咲いて夜更かしし過ぎと誠也くんに怒られたのはナイショ (笑)









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