西畑さんち

･ お泊まり会 ページ44

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( 駿佑 )



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流星 「 久しぶりちゃう？ 恭平 」





恭平 「 うっす、」









今日から恭平がうちに泊まる 。









中学まではよく泊まりに来てたけど
高校になって恭平は定時制行ったからなかなか都合が合わんくて 、、、 。








いつものように謙杜の部屋に3人でおったら目についた昔のアルバム 。









それはちょうど俺らが出会った頃のもの 。









俺らと恭平の出会いは小5の春 。








恭平が俺らのクラスに転校してきたのがきっかけやった 。








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当時の恭平はクラスで少し浮いた存在やった 、








それは転校生やからって事やなくて、









。。。。。。 ガラガラガラッ ((









◆ 「 高橋くん、また遅刻 ？ 」









ほとんど毎日遅刻して来て、









先生への態度も悪かった 。









誰とも遊ぼうとも話そうともせんかった 。









女子からは怖がられ、









男子からは距離を置かれてた 。








それにすら何とも思っていないようなツンとした態度 。









そんな恭平のことが俺は何となく気になった 。








学期最初の席替えで恭平は謙杜の隣の席になった 。









恭平 「 マジック、何色がい ？ 」









周りにはツンけんしてる恭平が謙杜にだけは優しかった 。









そんな恭平に謙杜も他の子と態度を変えることもなかった 。







俺もだんだんと話すようになってその中で恭平のうちが母子家庭だと知った 。









家に帰っても誰もおらんて言うし、









夜遅くまで1人やって言うから
謙杜と3人誠也くんの仕事が終わるのを待って
一緒に家に帰って晩御飯を食べることが増え、









夜道は危ないと大吾くんや誠也くんが恭平を家まで送ってく






そんな仲になっていって、
恭平は少しずつやけど笑うようになったし話すようになった 。







たぶん寂しかったんやと思う 。









1人で過ごす時間の方が多いから
ひとりでおる方が楽や、って強がってただけやと思う 。








そして俺らは6年でも同じクラスになった 。









その頃には遅刻もほとんどなくなって、









クラスの雰囲気にも馴染んできてた 。








謙杜の初めてのお泊まり、
修学旅行でも俺らは同じ班を組んで同じ部屋になった 。









「 友達になろ 」と恭平に初めて声を掛けたのは謙杜やった 。







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