西畑さんち

　　 ページ27

･



( 駿佑 )







恭平 「 ま、ケンカするほど仲がいいって言うし、実際お前ら仲いいやん 」









駿佑 「 いや、そういう事じゃなくてさぁ、」









俺が腹立つのはそこじゃない 。









誰にやってもらうって言うより先に









介助がないと出来ひんことばっかやのに









謙杜はそこを分かってない









俺だって疲れとる日くらいあるし、
正直言って下の世話だって極力したくはない 。









けどそんなん言い出したら
謙杜は生活できひんの分かってるからやってんのに 、、、 。









恭平 「 簡単に言えばヤキモチな 」









駿佑 「 はぁ ？ 」









こいつに相談したんが間違いやった 。









恭平 「 いつも面倒見てる自分より、」








恭平 「 流星くんを求められたから腹立ったんやろ ？ 」







恭平 「 簡単に言えばヤキモチやん 」









、、、 そんな簡単やないわ 。









昔からそうやった 。









俺に非がなくても謙杜が泣けばお兄ちゃん達は謙杜に構う 。









それがめっちゃ悔しかったのを覚えてる 。









当たり前やけど昔から謙杜は特別扱い 。









できひん事がたくさんあるのに、
あいつは俺にないものを持ってる気がしてならんかった 。









「おなじ双子やのに」って今でもときどき考える 。









この気持ちは何なんやろ ？ って









「もしかして、 これはヤキモチなんか？」と
やっと気づいた自分が子供みたいでムカついた 。









恭平 「 睨むなや (笑) 」









＊

　　→←･ ケンカするほど

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す