貴方と同じ、普通に生まれたかった2 【北信介】【呪術廻戦】 (ページ10)

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ガラっと、扉が開く音がする。

清「お待たせしました。」

『大丈夫だよ。』

「えーと、あんたがうちのマネージャーを送ってくれた人か？その節はどうもありがとうな。」

金髪の人相の悪い人が来た。

『いえ。流石にあのまま彼女を放置するのもこちらとしてはアレでしたので。時間にも余裕がありましたし、問題はないです。』

「そ、そうか？」
(こいつ、何歳だ？ずいぶん若く見えるが…表情が全く変わらねえ。)

『彼女から既に聞いたかもしれませんが、私は赤崎虹と言います。』

「俺は烏野高校の監督をしている、鵜養だ。」

『…監督、ですか。ずいぶんお若いのですね。』

稲荷崎の監督を見たからだろうか、そう思ってしまった。

「そうか？それを言ったらあんたは何歳なんだ？今日は平日だ、社会人ではないだろう。だが高校生に見えない。」

随分と、踏み込んでくるんだな。
まあ、そうか。見知らぬ人だ。警戒するのは当たり前だ。

『私は…一応学生です。東京の郊外の高等専門学校に通っています。そこの四年生です。』

「なるほど。だから免許も持てるってわけか。」

免許は18歳以上。なるほど、そこを疑われたか。

『不審に思わせてしまい、ごめんなさい。これ以上は迷惑になると思いますし、お暇しますね。』

「…！迷惑なんかじゃねえ！むしろ助かる！この合宿はかなりの人数だ。マネージャーの負担も減らしたい。もし手伝ってくれるならお願いしたい。」

『…本当に？』

「ああ。」

『わかりました。』

「！」

(笑った…)

谷「嬉しいです！虹さんと一緒にご飯が作れるなんて！」

「仁花ちゃん。虹さん。早速始めましょう。」

女の子とこうして普通に過ごせるのは、いつぶりなのだろう。

嬉しいな。

そう、心を躍らせるとともに、私は一つのことに気づいた。

『あ、私料理したことないや。』

「「え」」

「は」