また明日。《6》

♯299 ページ49

A「それいつも言ってるね(笑)」


秋斗「俺はさ、陸くんとは違うから。陸くんはポンってAに何かプレゼント出来るけど、俺は同じ物をAにプレゼントする為にはめちゃくちゃ働かないと無理なんだよ。それくらい、俺らと違うんだよ陸くんは」


正直その辺の金銭感覚とか全然分からないし、別にプレゼントが欲しいとか美味しい物が食べたい。旅行に行きたいとか思ってない


A「でも、お金があっても買えないものあるよね？私はそっちが欲しいけど。時間とか愛情とか」


秋斗「それはね、綺麗事。時間も愛も金なんだよ結局は」


A「私はそう思いたくないな…」


秋斗「もし俺が今大阪にいるとして。Aに会いに東京行くなら夜行バスだけど陸くんなら新幹線だよね？駅から家に行くのだって徒歩や自転車じゃなくてタクシー使うよね？それって時間を買ってるんだよ……俺は陸くんにはなれないんだよな……あっち側の人間じゃない」


それを言うなら私だってあっくんと同じこっち側の人間だよ

私もだけど何故かあっくんのテンションが下がってしまった


秋斗「映画館寄っていい？欲しいフライヤーあるんだよね」


あっくんが手に取った隣りには樹くんの映画のフライヤーが置いてあった


秋斗「あ、その人陸くんのグループの人じゃん！かっこいいよな〜その辺に居ないもんなこんなイケメン。はぁ…世界が違うな…(苦笑)俺その映画見たいかも。一緒に行こうよ」


A「ごめん、もう約束してるから」


秋斗「あ、陸くん？陸くんなら仕方ないか(笑)」


樹くんと見に行く約束をしてたけど…
やっぱりもう、断るべきだよね
約束したのは、陸くんと付き合う前なんだから

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