また明日。《6》

♯298 ページ48

あっくんとの約束があったから、朝そんなにゆっくりしてる暇もなくて、私が家を出るタイミングで陸くんも家を出た
まだ少し早いからって一度家に帰って行った

朝まで仕事だから、きっとLINEも出来ないと思うし、私は明日朝早く出てきっと途中で電波も届かなくなる

せめて、LINEでも出来たら少しは気も紛れるのに


秋斗「付き合ってくれてありがとな(笑)飯行く？」


A「うん(笑)」


買い物リスト片手にあちこち回って何とか全部揃った


秋斗「学生の強い味方！牛丼！！」


A「私は好きだよー？(笑)」


秋斗「絶対陸くんはこんな所に来ないだろうなー(笑)」


A「……そうでもないんじゃない？」


ちょうど昼時だからか、店の中は人が沢山いた
陸くんが祭さんと牛丼屋さんに行ったのは夜中だから、人がいなかったかもしれないけど…
こんな所で、そんな真剣な話するかなぁ？
なんて考え出したら、嘘なんじゃないかって疑ってしまう


秋斗「いやいや、来ないって！！絶対無駄にオシャレな店行くって！高層階のシャレたレストランとかさ」


A「どうなのかなぁ？まず外食とか無理そうじゃない？(苦笑)」


秋斗「あぁ。そっかそっちか！京介さんの店しか行けないな(苦笑)」


A「うん。みんなどういう付き合い方してるんだろうね？想像つかない」


秋斗「Aってさ……いつも普通の恋愛じゃないよな(笑)」


A「……ホントだね(苦笑)身分相応の恋愛をしてないから、普通とか分からない｣


秋斗「学生同士もなかなかいいもんだと思うよ？牛丼食って、安い居酒屋行って公園で虫に刺されながら何時間も喋って。アイス半分こして肉まん半分こして」


A「…半分こにする意味は？(笑)」


秋斗「俺金ないもん(笑)」

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