また明日。《6》

♯278 ページ28

陸くんがそう言ってくれて、ホッとした

さっき朝ごはんを作ってる時にギュッてしてくれたのだって、普通はそういう方向に行くんだと思う
でも、恥ずかしいのと、ちょっとだけ……怖いって気持ちがあった

尊人さんに、首を絞められた事とかを思い出してしまう

何かにつけて、尊人さんと陸くんを比べてしまってる

陸くんが元カノを忘れてないんじゃないかって気になってたけど、私だってまだ尊人さんを忘れてない。もちろん悪い意味でだけど


A「陸くんまだ時間あるよね？朝ごはん食べたら、ベッド行こ？」


陸「え？……うん(笑)」


いつまでも尊人さんとの事を気にするのはやめよう
陸くんは絶対違うから

流石に味噌汁と玉子はまともな味に作れたらしく、美味しいって食べてくれた
本当に料理の勉強しよ……京介さんに教えてもらわなきゃ


陸「ごちそうさまでしたっ！！………さてと………ふふっ(笑)」


目が合ってお互い笑ってしまった
陸くんもここからどうしたらいいのか、戸惑ってる
やりにくいんだろうなぁ……私って


♪〜


陸「あ、マネージャーからだ……うわ……一本仕事入ったって……マジかー(泣)」


A「もう行かないとダメ？」


陸「んー、一回帰んないと」


A「そっか……」


陸「……あ……祭からLINE来てる」


A「ねぇ、祭さんには言うの？付き合ってる事」


陸「言うよ。隠したくないし、隠す理由もないし」


A「……うん」


祭さん、どう思うかな……
陸くん、祭さんになんて言うんだろ？


陸「何心配そうな顔してるの？」


A「なんて言うのかなーって思って」


陸「普通に、付き合ってるよーって(笑)」


それで通じるのかな……？？

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