また明日。《6》

♯262 ページ12

ガチャΣΣΣ


壱馬「うわっ！！…ビッッ……クリし……た……」


壱馬くんの家の前を通った時、ちょうどタイミング良く？悪く？ドアが開いた


A「あ……壱馬くん、電話…くれてたよね？」


壱馬「あー………」


陸くんにチラッと視線を送って「ちょっと…いい？」って家の中に入れってジェスチャーをした


A「ごめん、陸くんと話するから」


壱馬「一瞬やから」


そう言って、私の腕を握った
それをじっと見てる陸くん
また勘違いされるよ……


壱馬「ごめん壱馬くん、離して。また今度にして？…ごめん……今日は……ごめんなさい」


そう言うと腕から手が離れた


壱馬「……分かった……ごめんな」


そんな悲しそうな顔しないでよ


陸「……壱馬、ごめん」


壱馬「………お疲れ様です」


そう言ってバタン！！とドアを閉めた
怒ってる…？


A「……………どうぞ」


陸「…お邪魔します」


締め切った部屋の空気は暑さと湿気でモワッと不快な空気が充満してて
急いでエアコンをつけたけど、ジトっと汗ばんでくる


A「ごめん、暑いね……部屋小さいからすぐに涼しくなるはずなんだけど………何飲む？」


陸「あ……水もらえるかな？」


A「お水でいい？座ってて」


陸「……うん」


いつも元気な陸くんが静かすぎて、神妙な顔つきで……逆にへらへらされてもイラッとしてしまうんだろうけど、そんな陸くんが目の前にいて居心地の悪さを感じでしまう

私が朝まで一緒にいたいとか言ったから

ただ普通に会って喋ってバイバイしたら、お互いこんな思いせずに済んだのに

そう思うと、陸くんに申し訳ない気持ちになった

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