また明日。《6》

♯289 ページ39

陸「で、店行って最初普通だったでしょ？でも急に泣き出して。俺とAが付き合って嬉しいけどやっぱりちょっと悔しいって。泣いて全部忘れるからって。結局閉店時間まで泣き止まなくて。もう俺もかける言葉なんて何も無くて……ひたすら酒飲んで時間経つの待ってた。その後も場所変えて……まぁ牛丼屋なんだけどね。他に開いてる所カラオケしかなくて。流石に個室はどうかなって思ってやめたんだけど。結局最後は、こんな時に牛丼屋連れて来る陸に冷めたとか言われて(笑)まぁ、結果それが良かったっぽい(笑)」


A「……牛丼……私週一で行くけど」


陸「ね！普通に美味いのにね？俺も好き(笑)……昔お互い好きだったって言ったから心配だと思うけど、何も不安に思う事ないからね？俺が今好きなのはAだから。信じて」


A「……ひとつ聞いていい？……私の事好きになってくれたけど、もし私と出会ってなかったら、祭さんをもう一度好きになってた？」


陸「ないよ。100%言い切れる」


そう答えると思ってた
嘘でもそう答えると思う

嘘でも本当でもどっちでもいい
陸くんがそう言ってくれたから信じる
信じるものは救われるって言うんだからこれでいい


A「私以外好きにならないでね」


少々重い言葉で陸くんを縛り付ける


陸「ならないよ(笑)それは俺が言いたいよ……俺以外好きにならないで」


A「なると思う？陸くんだけだよ。陸くんじゃないとやだ」


祭さんの事、もう陸くんに言うのはやめよう
私が名前を出さなければ、陸くんの中から祭さんは消えるはず

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