2 残念すぎる美人とよく言われる【呪術廻戦】

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神代に産まれたら術式が現れるまで乳母に離れで大事に育てられる。私が自分の術式を自覚したのは4歳のころ。

そこから私の世界は変わった。









『神代がずっと望んでいた術式…！これであの神霊を降ろすことが出来る、神代は生き長らえることが出来る…！！』









初めて屋敷に連れてこられた私が目にしたのは、たくさんの人が涙を流し身を寄せあっている姿。
そして私は離れの裏にある湖に連れていかれた。









『良かった、良かったですね。お嬢様』









その湖で襦袢のまま禊をした私に涙を流しながら着付けをする乳母。
禊を終えた私が連れてこられたのは屋敷内にある地下。中に入ってみるとそこにはさっき屋敷で見たときよりもたくさんの人がいた。

私は祭壇に上り、八芒星の上に立つ。それと同時に結界が作動した。









『え？』








体が内側から破裂してしまいそうなこの感じ。
すぐ結界から出ようとするが出られない。この結界は「閉じ込める」ことに特化した結界だと気付く。
痛みに耐えられなくなった私は崩れ落ちるようにその場に蹲る。八芒星に私の血が垂れ落ちる。








『やっと、やっと"生命を司る"神霊が！』

『伊邪那岐様！伊邪那岐様！！』

『もう死を恐れなくて済む！』








その言葉を聞き、顔を上げた。
この場にいるたくさんの人の顔を見て理解する。誰も私を見ていない。あの乳母でさえ、頬を赤らめ涙を流し私のいる祭壇を崇めている。

私は、神代にとってただの"器"でしかなかった。
私に名前が与えられなかったのは、私という存在は神霊を降ろしてしまえば消えるからだ。









『いや、だ』








消える。死ぬ。私は消える。
今まで神代に産まれた術式を持った子どもたちも私のように神霊を降ろす"器"にされて死んだんだ。

こんな、人の命を踏みにじってまで生きようとしている奴らの為に私は死ぬの？
嫌だ、嫌だ嫌だ。死にたくない！！









『だれか、たすけて…！！』









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