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「どうしたの伊地知。そんな廊下で忙しそうに」
棒付きサルミアッキを口に入れながら私は伊地知に声をかける。いつも忙しそうな後輩の伊地知。そのほとんどが五条のせいだろうが。
「神代さんお疲れ様です」
「はいはい、おつかれさん。で、誰と電話してんの?」
「伏黒くんです」
「恵?」
恵は確か悠仁と野薔薇3人で任務…場所は恵の中学がある…埼玉だっけ。そんなことを思いながら伊地知から話を聞く。そして伊地知から携帯を奪い取った。
「もしもし恵?」
『神代先生どうしていんですか。任務は?』
「そんなのはどうでもいいでしょ。それより聞いたよ伊地知から。津美紀の護衛は私が引き受ける」
「え、ちょっと神代さん!?」
「うっさいよ伊地知。話を聞いた感じ2級じゃ駄目だ、だから1級の私が行く」
「文句あんのかコラ」そう言いながら伊地知を睨みつける私。赤の他人の命より津美紀の命優先するに決まってんでしょ。
『何言ってんですか、アンタもこれから任務あるでしょ』
「津美紀の方が大事に決まってるでしょうが。あーっと伊地知!私の任務猪野ちゃんに押し付けといて、今回の任務あの子なら全然平気だから」
恵と会話をしながら伊地知にそう指示を出す。猪野ちゃんとは七海を非常に慕っている猪野琢真。ごめんな猪野ちゃん、推薦してやるから許してくれ。
「マーキングした人間の内側から術式が発動するタイプなら今すぐ祓ったほうがいい。けど2級術師の手には余る任務、私がその任務引き継げるならそうしたいけど多分時間がない」
『……はい、分かりました』
「恵」
『なんですか』
ざっと説明をし、それを聞いた恵は電話を切ろうとする。それと同時に私は恵にこう言った。
「1人で祓おうだなんて考えるなよ。ちゃんと悠仁と野薔薇にも相談しなさい」
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ゆかり(プロフ) - 2の完結と続編お疲れ様です!めちゃくちゃ面白くて好きです!(唐突な告白)イラストも素敵で見入ってしまいました。アイビスで描いているとおっしゃっていましたが、指で描いているんですか?それとも何か専用機器を使用しているのですか?よければ教えてください! (2021年8月14日 3時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - この作品めっちゃ大好きです!これからも更新頑張ってください!! (2021年4月5日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!両儀式もめちゃくちゃ推してるので、好きな要素しかない作品です!更新頑張ってください! (2021年3月31日 6時) (レス) id: 26fd9ad117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンペーと | 作成日時:2021年2月5日 0時