#. 50 ページ4
.
「…はは、マジか」
足元にある頭を見ていると、曲がり角から感じる強い呪力。
ああこの呪力、間違いない特級だ。そう思いながら私は呪具である刀を手にする。
そして曲がり角から現れた呪霊を見て、私は目を大きく見開いた。
人間の姿をしているような、そうでないような。上手く認識ができない。
「こうも簡単に一級の呪術師がやられてしまうなんて」
「あの呪霊…人間を取り込んでるのか?」
2人の呪術師は呪霊を見ながらそう言った。
呪霊の体には入り口で分かれたさっきの2人。血だらけで損傷が酷い2人は呪霊の体に埋れるように取り込まれていく。
柄を握り直し瞬きをする。が、その一瞬でたくさんの黒い鋭利な触手のようなものが私たちに襲いかかってきた。
「くっそ、はやっ…!!」
刀で身を守りながら攻撃を避けるが、全ては避けきれず頬や手、服に掠れ切れる。
速すぎて見えないから術式で攻撃を
攻撃が止んだのと同時に女性の呪術師は走り出す。
その行動に少し驚いているともう一人の男性の呪術師が教えてくれた。彼女の術式は触れたものの大きさを自由自在に変えることが出来るらしい。
「なるほど。私たちは援護するってことですね___ッ!!」
私はそう言いながら再び襲いかかってくる触手を斬る。
速さに目が慣れてきた。ついていけてる、今なら"殺れる"。そう確信した私は術式を発動させた。
「『
そう唱えたのと同時に、私の視界には落書きのような赤白い線が浮き上がる。
私は触手にある赤白い線、"死の線"を全て切った。そしてその隙に女性は呪霊に触れた。
.
1615人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり(プロフ) - 2の完結と続編お疲れ様です!めちゃくちゃ面白くて好きです!(唐突な告白)イラストも素敵で見入ってしまいました。アイビスで描いているとおっしゃっていましたが、指で描いているんですか?それとも何か専用機器を使用しているのですか?よければ教えてください! (2021年8月14日 3時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - この作品めっちゃ大好きです!これからも更新頑張ってください!! (2021年4月5日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!両儀式もめちゃくちゃ推してるので、好きな要素しかない作品です!更新頑張ってください! (2021年3月31日 6時) (レス) id: 26fd9ad117 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コンペーと | 作成日時:2021年2月5日 0時