2 残念すぎる美人とよく言われる【呪術廻戦】

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「貴様らは何か勘違いしてるようだな」









いつもの穏やかな喋り方とは違う傲慢な喋り方。
その場に浮いている伊邪那美は目の前にいるジジイどもを見ながらゆっくり前に出る。









「わえは"呪い"として貴様らを殺すこともできる。Aの身体を使いこの屋敷にいる人間全員を"神"として殺すこともできる。
貴様らが恐れ戦いている"死"を今ここで与えることが出来るんだぞ」



「…いーちゃん」









式神である蛇を出しながらそう告げる伊邪那美を前にして目を見開き震えているジジイども。そんな伊邪那美に口を出せないでいるとAが小さく名前を呟いた。

Aの声を聞き、Aを見た伊邪那美は溜息をつきながら式神を消していく。









「…わえが"呪い"として貴様らを殺せばAは規定とやらに基づき処刑されてしまう。"神"としてAの身体を使い貴様らを殺せばAの自我は薄れ、最終的にAという存在を消してしまう」









伊邪那美はAのそばに戻り後ろから抱きつきながらそう言う。そしてAの頬に触れたあと、ジジイどもを睨みつけながらこう告げた。









「わえが貴様らを殺さない理由はこれだ。
"神託"などといった馬鹿げた儀式然り、貴様らはわが愛し子のおかげで生きてられている。そのことをゆめゆめ忘れるなよ」









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