2 残念すぎる美人とよく言われる【呪術廻戦】

#. 68 ページ22

.









「コイツを妻として娶る気は無いか？」









目の前にいるジジイは目を細めながら俺にそう言った。その言葉を聞いた俺は「あ"？」と低い声で呟き睨みつける。









「うん百年ぶりの無下限呪術と六眼の抱き合わせに、うん十年ぶりの『神降ろし』成功者。
ああ！素晴らしい器の子が産まれるに決まってる！」

「それはなんともまぁ！」

「さすが当主様！」



「…テメェら揃いも揃って頭イカれてんのか？」

「イカれてるだって？何を言っているんだ。
神を宿して尚こうして自我を持ち生きてられている。そして神の器となる子を残すことが出来るかもしれないんだ。

神代の為に生き、神代の為に死ぬ。この上素晴らしいことはないだろう」

「何言って…_____！」









馬鹿なことを言っている当主のジジイに掴みかかろうとしたがAが俺の腕を掴む。Aを見てみると下を向き何かを呟いていた。









「おい、どうしたA」

「…大丈夫、私は大丈夫だから。駄目、いーちゃん！！」









Aが伊邪那美の名を叫んだのと同時に伊邪那美が姿を表した。いつもと明らかに違う雰囲気。そんな伊邪那美を見据えていると、伊邪那美はゆっくりと前に出てジジイ共にこう言った。









「貴様らわえの愛し子を愚弄しおって。ふざけるのも大概にしろよ人間」









.

#. 69→←#. 67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す