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#. 66 ページ20

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9月と言えど夜は冷える。
私は上着のポケットに手を突っ込みながら高専の門へと向かう。









「病み上がりが何処行くんだよ」

「五条こそどうしたのこんなところで。任務終わって疲れてんでしょ、はよ部屋戻りな」









門のそばに立ってた五条にそう言い私は門を出る。
だけど当の本人はなぜか私の後を着いてくる。うーん、なんで??









「私に着いてきてもなんも面白いことないよ」

「うるせぇ。面白いか面白くないかは俺が決める。で、何処行くんだよ」

「何処行くのか知らないのに着いてきたの?」

「早く答えろ」

「…家」









坂を下りるとそこには着物の女が1人、車のドアを開け待っていた。









「お久しぶりでございます、お嬢様。そちらの方は?」

「五条んとこの坊ちゃん。いいでしょ、五条なら」

「屋敷に着いたら当主さまに確認いたします」









五条、私の順番で車に乗り使用人はドアを閉めた。
そして車は走り出す。数秒沈黙が続いたあと、私はゆっくりと口を開く。









「本当に面白いことはないよ」

「しつけぇな。何で病み上がりのオマエが家に呼ばれたわけ?」

「…御三家のアンタなら知ってるでしょ。
年に1回…いや2回かな。不定期に行われる神代の"神託"」









「今、神代に神霊宿ってんのは私しかいないからね。異端の私に頼るしかないの。アイツらは」窓にもたれ掛かり目を閉じながら私はそう言う。

ああ、ほんと。何年経っても家に戻るのは慣れない。









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ゆかり(プロフ) - 2の完結と続編お疲れ様です!めちゃくちゃ面白くて好きです!(唐突な告白)イラストも素敵で見入ってしまいました。アイビスで描いているとおっしゃっていましたが、指で描いているんですか?それとも何か専用機器を使用しているのですか?よければ教えてください! (2021年8月14日 3時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - この作品めっちゃ大好きです!これからも更新頑張ってください!! (2021年4月5日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!両儀式もめちゃくちゃ推してるので、好きな要素しかない作品です!更新頑張ってください! (2021年3月31日 6時) (レス) id: 26fd9ad117 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コンペーと | 作成日時:2021年2月5日 0時

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