2人のお兄ちゃん 7

ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ ページ9

ｹﾝﾁ side



そろそろ、雑誌の撮影が終わるということだから、行きますか(笑)



ﾄﾝﾄﾝ



「はーい」



これは、ｵﾐの声かな？



「おつかれー、お邪魔するねー」



「お疲れさ…ﾏﾃﾞｽ。え？」



「おめでとう！！」



突然のおめでとうに、目を丸くしてる萌云ちゃんに、ﾀｶﾋﾛさんが



「可愛い後輩の顔だし記念のお祝いに来たんだよ」



趣旨が分からない萌云ちゃんは、困惑顔でｵﾐを見てる。



「良かったな。ｴｸﾞｻﾞｲﾙさんがお迎えに来てくれたよ？」



「え？」



「ふふ。今からｴｸﾞｻﾞｲﾙと一緒に番組撮影するんだよ。初の顔だしをお祝い＆見守ろうって事でね。ほら行くよ」といきなりｹｲｼﾞに手を差し出された萌云ちゃんは



「えーー、心の準備出来てない」と想定内の反応をし、ｹｲｼﾞの手を握ろうとしない。



「萌云、俺も一緒だから行こう？先輩を待たせちゃﾀﾞﾒだろう？」



ｵﾐに優しく言われ、少し考えた萌云ちゃんが




「何するの？」



「それは、行ってからね。みんな待ってるから。ﾅｵﾄもﾅｵｷもがんちゃんも行くよ」もう一度手を差し出したｹｲｼﾞ。



俺は、ｽﾀｼﾞｵのﾒﾝﾊﾞｰとﾗｲﾝしてたんだけど



今から電話かけるから



そんなﾒｯｾｰｼﾞを受け取ったすぐ後に、電話がなる。



「ちょっと待ってくださいね。ｽﾋﾟｰｶｰに切りかえます」



「萌云ちゃん」



俺の携帯から、呼びかけられてびっくりしてる萌云ちゃん(笑)。



「おーい、萌云ちゃん」



「ｱﾂ…ｼさん？？」



「お、正解。みんな待ってるからこっちおいで？あ、三 代 目もいるんでしょ？みんなでおいでよ」



「え？いいんすか？」



ははは。ｹﾝｼﾞﾛｳが目をｷﾗｷﾗさせてる(笑)。なんだかんだ言って、俺らの可愛い妹なのは、ｴｸﾞｻﾞｲﾙも三 代 目も変わりない。見届けたいと思う気持ちは同じだよな。ここまで、愛される萌云ちゃん、恐るべし(笑)。



「おー、２,３人増えてもどうって事ないから、取り敢えず、おいで？待ってるから、ね？萌云ちゃん」




なんて言われた萌云ちゃんは、ようやく覚悟を決めたみたいです(笑)。




「今から、萌云連れて、そっちに向かいます」



ｹｲｼﾞの返事を皮切りに、みんながｽﾀｼﾞｵへ向かう為に動き始める。



「ほら、行くよ？」



ｹｲｼﾞが、もう一度手を差し出すと、そっと握り返した萌云ちゃん。そんな2人を見て、みんなが笑顔になる。



さ、仕事仕事。

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