歓喜の後の絶望 ページ50
彼 side
朝、ご飯を彼女の元へ運ぶ。
「おはよう。目が覚めたみたいだね?」
そっと、頭を撫でようとすると、相も変わらず手を振り払われる。
「まだ、そんな態度とるんだ。悪い子だね?悪い子には罰が必要だよね?」
そう言って彼女の腕を取り、ナイフで1本の筋を付ける。痛いと騒ぐ訳でもなく、ただ俺の事を睨みつけてる彼女に
「まだ、そんなくそ生意気な顔してるの?」
そう言いながら、頬を打ち付ける。そして、無理やりこちらを向かせ
「ごめんなさいは?」
優しい俺は許すチャンスを与えようとしたのに、強い眼で俺を睨みつけてる彼女に苛立ちを覚えた。
「本当に悪い子だね」
腹を思い切り殴る。痛かったのか、少し顔を歪めたけど、尚も強気な彼女の態度に、頭を何度も壁に打ち付けた。
気がついた時、彼女はゆっくりと倒れていき、ベットに横たわった。
傷だらけの彼女に愕然としながらも、素直じゃない君が悪いんだよ?なんて言葉をかける。そんな彼女を受け止められる優しい俺は、手当てをしてやる。
朝ごはん一緒に食べようと思ったのに仕方ない。1人で食べよう。
ご飯の後、暫くは目を覚まさないだろうし、買い物に出かけることにする。お昼ご飯こそは、一緒に食べよう。
仕事をしていた時に、殆ど使ってないから、金は十分にある。これからの時間、ずっと2人で過ごせることに、俺は少しばかり浮かれていた。
これから必要な物を見ていたら、いつの間にかお昼を過ぎていた。だから、彼女が食べそうなお弁当を
2つ買い、急いで家に帰った。
彼女のいる部屋の鍵を開けた時、彼女はベットに座っていた。
「遅くなってごめんね?ほら、ご飯だよ?」
声をかけても、彼女はぴくりとも動かない。頭を撫でても、手を払いのけられることも無い。
俺は、勝ったのだ。
喜びに溢れた俺は、頬を撫でそして、キスしようとした。
その時だった。
「オニイチャン…オミニイ…」
小さな声で、彼女が呟いた…。
何故だ?君のお兄さん達は、助けにも来ないじゃないか?それなのに何故?君が求めるのは、俺じゃないんだ?
1度勝ち誇っただけに、絶望感に苛まれた俺はまた、思い切り、彼女を痛めつけてしまった…。
目の前には、朝よりも、傷だらけになった彼女が倒れていた…。
お話がいっぱいになったので、移行します。
114人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mia(プロフ) - ユキさん» こんにちは。本当に、楽しみですね。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - みぃー姉さん» いつもありがとうございます。もう少しハラハラする時間が続きそうです。また、夜にでも続きを更新しますので、お待ちください。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - miaさん» 今日ベストアーティスト21時に三代目22時にEXILEなので新曲歌うから楽しみですね(〃艸〃) (2020年11月25日 10時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - miaさん、おはようです。早速、更新話を含めて読み返して読んじゃいました(*^^*)臣くんも啓司くんもハラハラですね。夢主ちゃんと早く再会出来るといいのですが(苦笑)これからどんな展開が待ち受けているのか私もモヤモヤしちゃってます(笑) (2020年11月25日 10時) (レス) id: e19288caf1 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - ユキさん» 紅白、もう出ないんですかね。音楽番組に出てくれるのは嬉しいですよね。 (2020年11月23日 15時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mia | 作成日時:2020年6月10日 17時