忍び寄る足音 ページ44
テツヤ side
真っ白なまま、ラストシーンに挑んだと言うオミと萌云ちゃん。凄い度胸だよね。信頼し合ってる2人だから、成り立つ事なんだろうね。
「あの、お兄ちゃんじゃなかったらって感覚がよくわからない。からのお兄ちゃんならこんな事しないってのは、狡いよね」
「ずるい…ですか?」
タカヒロさんに言われた萌云ちゃんが、不安そうな顔になる。
「狡いよ?1度、気持ち落とされてからの、あれは狡い。すぐに抱きしめちゃうよねー。しかもさ、あのズルイってのがさ、可愛くて…」
「あ゛?」
「タカヒロさん?」
2人の兄貴が叫ぶ。
「あれ見て可愛いと思ったのは、俺だけじゃないわ。ケイジも、オミもいちいち、叫んでたら身が持たないよ?」
あーあ、2人ともむくれちゃった(笑)
「あのズルイも、大好きのやり取りも、アドリブなんだもんね?」
「迷った時だけでいいの?とか、意地悪言うから」
撮影を思い出したのか、頬を膨らませながら答える萌云ちゃんに、ニヤッと笑うオミ。
「迷った時は̀って言ったのは、凛花じゃん?」
「そうかもしれないけど…それは、特にって事であって…」
なんてブツブツ言っちゃう、萌云ちゃん。
「拗ねるなよ(笑)」
撮影中だと言うのに、頭撫でちゃってるし…
「あの、お兄ちゃんが耳元で囁くなんて、完全にオミだよな」
「腕の中に閉じ込めた時に、何となく?」
「ちょっと、恥ずかしいから…」
ふは。ドラマで見たみたいに、照れてる萌云ちゃんが目の前にいる(笑)
「何?思い出しちゃった??」
ほら、意地悪スイッチが入ったオミが余裕な顔して、萌云ちゃんを見つめてる。
「ち、ちがうし…」
明らかに動揺してる萌云ちゃんに皆が、笑顔になる。
「良く考えたら、この2人にとってあの感じは、日常って事だよな」
ケンチの呟きに
「ん?あんなに、甘くないですよ?」
「何?萌云は、甘いのが好みなの?毎日、甘くする?」
「ちょ、そういう事じゃなくて…」
「じゃー、どういう事なの??ん???」
完全に楽しんでるオミと、あたふたしてる萌云ちゃん。
皆が2人のやり取りを、微笑ましく見ている中で、1人だけ、面白くなさそうにしている奴が紛れ込んでいた。
キイテハ イタケド スゴイ ブラコン
そんな小さな声は、俺らには届かなかった。もしも、この時に気付いていたら、事件は起こらずにすんだのに…
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mia(プロフ) - ユキさん» こんにちは。本当に、楽しみですね。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - みぃー姉さん» いつもありがとうございます。もう少しハラハラする時間が続きそうです。また、夜にでも続きを更新しますので、お待ちください。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - miaさん» 今日ベストアーティスト21時に三代目22時にEXILEなので新曲歌うから楽しみですね(〃艸〃) (2020年11月25日 10時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - miaさん、おはようです。早速、更新話を含めて読み返して読んじゃいました(*^^*)臣くんも啓司くんもハラハラですね。夢主ちゃんと早く再会出来るといいのですが(苦笑)これからどんな展開が待ち受けているのか私もモヤモヤしちゃってます(笑) (2020年11月25日 10時) (レス) id: e19288caf1 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - ユキさん» 紅白、もう出ないんですかね。音楽番組に出てくれるのは嬉しいですよね。 (2020年11月23日 15時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2020年6月10日 17時