始まりの始まり ページ36
オミ side
「もー、帰りなよ…。貴方の為に、頭下げてくれてるんでしょ?本当に、した事を後悔してるならそんな態度取れないですよね?見た目がどんなにかっこよくても、ぜんっぜん、かっこよくないですよ。臣にいは、男は守るもんだって言ってたけど、貴方に守られたいなんて思わない。ブラコンだ?大きなお世話だし。しょうがないじゃん。お兄ちゃんとか、臣にいみたいに、中身もかっこいい人いないんだもん。悔しかったら、見た目に胡座かいてないで、心からかっこよくなりなよ」
萌云の言葉に、どんどん落ち着きを無くしてくあいつが、
「は?こんな、ブラコンでくそ生意気な餓鬼、相手にしてやるって言ってるんだよ。有難く思えよ」
そんな事を叫びながら、近くにあった椅子を萌云目掛けて投げた。
「つっ…」
その場にうずくまる萌云の頭から、血が出てるのが見えた俺は、その傷口を押さえながら
「救急車!!!早く!!!」と声を荒らげた。
その後の事は、正直覚えてない。あいつらがどうしたのかも、どうやって、救急車に乗ってここまで来たのかも…。
「オミ」
「兄ちゃん、ごめん。萌云守れなかった…。頭から血流してて…」
「オミのせーじゃねーだろ?」
「でも、俺がいるからって、受けた仕事なのに…」
「臣にい、何も悪くないよ?萌云が、あの時あんな事言わなかったら、こうはなってなかったはずだもん」
いつの間にか、治療を終えた萌云が俺の傍に来てて
「お兄ちゃんも、臣にいも、心配かけてごめんなさい。骨は折れてないし、おでこが少し切れてただけだから…って」
「よかった…」
「それでも、縫ってますから、無茶はしないでくださいね?麻酔が切れた時に、痛みが出てくるかもしれないので、痛み止め処方してますので、受け取って帰ってくださいね」
最後まで、萌云は自分があんな風に言わなければこんな事にはならなかったと、言い張って事件にする事を嫌がったけど、ヒロさんも黙ってなかったし、何よりも萌云が怪我をした事で、事件として報道された。そして、あいつは事務所から解雇された。
配役が変わったり、大騒ぎされたんだけど、萌云は決してあいつを悪く言わなかった。あんなに、怖い想いして、痛い思いしたのに
「お互いの意見が少しズレただけです。怪我をした事は事実ですけど、こうなったのはお互いの責任です」
としか、言わなかった。
それなのに…
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mia(プロフ) - ユキさん» こんにちは。本当に、楽しみですね。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - みぃー姉さん» いつもありがとうございます。もう少しハラハラする時間が続きそうです。また、夜にでも続きを更新しますので、お待ちください。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - miaさん» 今日ベストアーティスト21時に三代目22時にEXILEなので新曲歌うから楽しみですね(〃艸〃) (2020年11月25日 10時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - miaさん、おはようです。早速、更新話を含めて読み返して読んじゃいました(*^^*)臣くんも啓司くんもハラハラですね。夢主ちゃんと早く再会出来るといいのですが(苦笑)これからどんな展開が待ち受けているのか私もモヤモヤしちゃってます(笑) (2020年11月25日 10時) (レス) id: e19288caf1 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - ユキさん» 紅白、もう出ないんですかね。音楽番組に出てくれるのは嬉しいですよね。 (2020年11月23日 15時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2020年6月10日 17時