2人のお兄ちゃん 7

ﾌﾞﾗｺﾝ ページ33

ｶﾚﾝ side



写真を撮られる時のﾎﾟｰｽﾞが思いつかへんのか、固まってしまったﾒｲﾒｲは、気持ちが落ちたみたいやった。そんなﾒｲﾒｲに何となく、傍にあったぬいぐるみを手渡すと



｢可愛い｣そんな言葉と共に、一瞬にして笑顔になって、そのぬいぐるみを腕の中に閉じ込めた。愛おしそうに、抱きしめる姿はほんまに可愛かった。



ｶﾒﾗを向けられた時、ﾎﾟｰｽﾞが出来ないと凹むのは新人あるあるやけど、ﾒｲﾒｲの凄いところは、表情が固くならないこと。



｢ぬいぐるみを見て、自然な笑顔を見せれたﾒｲﾒｲは凄いんだよ｣



｢え、そんな…凄くないです…ﾖ｣



ﾒｲﾒｲ照れちゃった(笑)



次はﾄｰｸやねんけど、ﾃｰﾏが恋愛って。取材だってこと忘れて、ただの女子会みたいになってる。ﾒﾝﾊﾞｰたちが次々にどんな人がﾀｲﾌﾟか話してるんやけど、話の輪に入ってこーへんﾒｲﾒｲにﾊﾙﾐさんが、声を掛ける。



｢ﾒｲﾒｲのﾀｲﾌﾟは？｣



｢え？ﾀｲﾌﾟ？｣



そういったきり黙ってしまったﾒｲﾒｲ。



｢じゃー、どんな人に惹かれる？｣



｢ちゃんと夢があって、そこに向かって努力してる人。見た目がどんなにかっこよくても、中身のない人には惹かれない…です｣



なんて、しっかりとした事を言うﾒｲﾒｲ。



｢ねー、今までに何人くらい好きになったの？｣



｢恋愛として好きになった人はいない気がします。小さい頃から、目の前にはｴｸﾞｻﾞｲﾙさんが居たのでなかなか…｣



｢あー、なるほどねー。それなら、ｴｸﾞｻﾞｲﾙさんの中では誰がﾀｲﾌﾟ？｣



｢みんな好きですとか無しね？この人と付き合いたいかもって人ね？｣



｢付き合いたい人？｣



｢うん、小さい時から見てきたんでしょ？憧れの人とか？｣



｢そんな風に思ったことないですもん。お兄ちゃん、あ、ｹｲｼﾞさん…｣



｢ふふ、お兄ちゃんでいいよ？(笑)｣



｢ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽしてる時のお兄ちゃん、かっこよくて…｣



｢それって、ｹｲｼﾞさんしか見てないって事？｣



ｺｸﾝと頷くﾒｲﾒｲ。



｢うわー、こんな事言われたら、にやけちゃうだろうなー、ｹｲｼﾞさん｣



｢もしかして、三 代 目さんは、ｵﾐさんしか見てないの？｣



当然とでも言いたげなﾒｲﾒｲは



お兄ちゃん達を超える人に出会った事がないから



そう言いきった。ほんまに大好きが伝わってくるくらい嬉しそうに話すﾒｲﾒｲは、噂通りのﾌﾞﾗｺﾝやった。

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