じゃれあい ページ29
ヒロ side
全くこの子はまっすぐ過ぎて心配になる。無理に、仕事を受けなくてもいい。そう言ったケイジは、兄貴の顔をしてた。この会社のトップに居る俺としては、仕事をしなくていいとは言えないのだけれど、もう1人の俺は、ケイジの意見に賛成だった。
「100%大丈夫だとは言えないけど、臣にいが居るから、やってみる」
「無理しなくていいんだぞ?」
ケイジがもう一度、確認する。そりゃそうだろうな。ケイジからしたら、この子1人を養うくらい、なんでもない事だから。
「臣にいが居てる分、大丈夫な気がするし、今やらなかったら、二度と出来ない気がするから。萌云だけぬくぬくとした温室にいるのは、駄目だと思う」
そんなまっすぐな答えが返ってくる。
「本当に大丈夫?始めました、やっぱり無理ですは通用しないよ?」
そんな事、この子の性格上ないのは分かってる。それでも、確認してしまうのは、親心なのか?
「それは、しません。やるだけやって砕けるなら、納得出来ますし…」
いや、砕けて欲しくないから聞いてるんだけどな…。
「いやいや、萌云?砕けたら駄目だろ?」
ケイジが、速攻突っ込んだ。
「え?例えばの話だよ?きっと、萌云が壊れる前にお兄ちゃんたちが、萌云の心のメンテナンスしてくれるから…」
そんな事を堂々と言えてしまう、萌云ちゃんの言葉は、兄貴2人の心に響いただろう。信頼してて、頼りきってなきゃ言えない言葉だから。
「じゃあ、この話受けるよ?」
俺の言葉に3人が
「お願いします」と声を揃える。
「この仕事、受けるならもう少し、飯食わねーとな」
それまで、黙っていたオミが、言葉を繋げる。
「食べてるじゃん」
「いや、食ったうちに入らねーよ(笑)」
仲良くじゃれ合う2人を、優しく見つめるケイジが、萌云ちゃんの頭を撫でながら
「萌云?ちゃんと、食うんだよな?」
「え??」
「それなら、今日は3人で焼肉な?」
「お、やったね」
ご機嫌なオミの傍で
「ヤ… ヤキニク??」
お肉があんまり好きでない萌云ちゃんが、思い切り嫌そうな顔してる(笑)
「お、いいじゃん。いっぱい食べてきな(笑)」
「ヒロさんまでー。萌云に食べて欲しいなら、萌云の好きなのにしてよー」
ふは。確かにそれは一理あるかもな(笑)。甘々お兄ちゃんずの事だから、きっと焼肉は却下だろうけど暫くこのやりとりを楽しんだのは言うまでもない(笑)
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mia(プロフ) - ユキさん» こんにちは。本当に、楽しみですね。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - みぃー姉さん» いつもありがとうございます。もう少しハラハラする時間が続きそうです。また、夜にでも続きを更新しますので、お待ちください。 (2020年11月25日 17時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - miaさん» 今日ベストアーティスト21時に三代目22時にEXILEなので新曲歌うから楽しみですね(〃艸〃) (2020年11月25日 10時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - miaさん、おはようです。早速、更新話を含めて読み返して読んじゃいました(*^^*)臣くんも啓司くんもハラハラですね。夢主ちゃんと早く再会出来るといいのですが(苦笑)これからどんな展開が待ち受けているのか私もモヤモヤしちゃってます(笑) (2020年11月25日 10時) (レス) id: e19288caf1 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - ユキさん» 紅白、もう出ないんですかね。音楽番組に出てくれるのは嬉しいですよね。 (2020年11月23日 15時) (レス) id: 80c3b95425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2020年6月10日 17時