兄の想いと妹の想い ページ46
オミ side
お昼なら、俺と一緒に行けばって言おうとしたら、電車で行くからなんて言われた。
は?
「お兄ちゃんだって、初めからお迎えがあった訳じゃないでしょ?」
いや、どんな状況か分かってる?今日はさ、すげー楽しそうにしてるけど、車を真正面からまともに見れねーんだよ?
「萌云、電車くらい乗れるよ?」
そういう事じゃねーだろ。
「いや、萌云ちゃん?オミと車でおいで?」ヒロさんが、反論不可とでも言うように、言葉を発する。
「え、でも。なんの実績もない萌云ですよ?」それでも、反論しちゃう萌云。
「ダメ。萌云ちゃん?今、1人になる事がどれほど危険な事か分かる?」
そこまで言われても、
「だってー、セカンドさんにしろ、三 代 目さんにしろ、緊張するんだもん」
これだけ、自由に発言しておいて、何が緊張するだよ(笑)。
「いや、俺らに緊張する事ないでしょ?」
「緊張します!!」ナオトさんの言葉に、間髪入れず答えた萌云(笑)。
「はい、終わり。萌云は、明日 俺と一緒に来るの。分かった?」
「うー」
うーーじゃねーわ。
「それなら、俺が迎えに行こうか?」なんてヒロさんに言われる始末。
「え?それはダメです.......」
「萌云ちゃん、怪我だって治ってないんだし、ケイジかオミと来て、ケイジかオミと帰ること。会社命令だからね?」
「会社命令って.......」
「萌云?この事務所にお世話になるって決めて、1番下っ端の自分が.......って思うのは分からなくない。でもな?ヒロさんも、俺らも心配なの。それに、この事務所には、下っ端の癖になんて言う人は居ない。もし気になるなら、文句言われない仕事すればいいんだよ」
兄ちゃんに言われても、うんとは言わない。
「思ってる事があるなら、言ってみな?」
兄ちゃんが、何かを察して優しい言葉を掛ける。
「そんなんじゃない.......。萌云の事は何を言われてもいいの。皆さんはデビューするまでに沢山の努力をして今の地位とか名声とか手に入れた。でも、萌云は違う。だから、何を言われても仕方ない。けど.......」
「けど?」
「その事に、お兄ちゃんたちを巻き込みたくない.......。お兄ちゃんたちが、悪く言われるのは嫌だ」
「相変わらず、バカだな。言いたい奴には言わせておけばいい。巻き込みたくないとか、寂しいこと言うなよ」
「萌云はさ、兄ちゃんたちの腕の中で、甘えてればいいの」
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月24日 15時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» 優しくされたい願望です(笑)。涙腺崩壊とか、ありがとうございます。これからも、楽しんで下さったら嬉しいです。 (2019年5月29日 21時) (レス) id: 3a75a76178 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - 皆、優しい〜!涙腺崩壊 ・゜・(つД`)・゜・ (2019年5月29日 12時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - miaさん» はあい ヾ(´▽`*)ゝ (2019年5月21日 12時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» ドリアが好きなんですね。今回はドリアではないのですが、そのうち、シーフードドリアにしますね。ですので、これからも良かったら、お付き合いしてください。 (2019年5月20日 23時) (レス) id: 3a75a76178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2019年5月11日 19時