2人のお兄ちゃん 4

ある夜の2人 ページ2

ｵﾐ side



あれから希愛は、仕事に行っては、夕方熱を出す.......を繰り返していた。土日の休みでなんとか、熱を出さなくなったけど、兄ちゃんちか、俺んちに当たり前のように帰ってくるようになった。ま、俺らも、その方が安心だから何も言わずに迎え入れてる。んで、今日は俺んちに帰ってきてる訳です。



｢臣にい おかえりなさい！！｣笑顔で出迎えてくれる。仕事が上手くいかなくて、ｲﾗｯとしてても希愛の笑顔が癒してくれる。



あれ以来、希愛の都合がつかず、事務所には来てなくて、ｱﾂｼさんに詩を見せれてない希愛は、とりあえず、ﾀｶﾋﾛさんとのすれ違いの詩を書いているみたいだった。



｢お、これﾀｶﾋﾛさんとの？｣



｢あーー、まだ見ちゃだめーー｣って、ﾉｰﾄを閉じちゃった(笑)。ふは。ま、そんな事言いながら、ﾀｶﾋﾛさんが見る前に見せてくれるんだよね(笑)。



｢そんな事より、お風呂湧いてるよ？｣なんて、必死で話をそらす希愛。可愛いよね(笑)。



｢ん、ありがと。じゃ、先に入ってくるわ｣



｢うん｣



俺の言葉を聞いて、ｷｯﾁﾝに消えた希愛。



風呂から出てきた俺は、



｢服を着てーーーー｣と叫ばれる。これは、希愛の元気のﾊﾞﾛﾒｰﾀｰなんだな(笑)。



｢いや、あちーじゃん？(笑)｣



｢目のやり場にこまるのーーー｣



仕方ねーから、服を着てやる。



｢ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞじゃん、うまそー。ﾁｰｽﾞ入ってるやつ？｣



｢うん。入ってるよ。ふふ｣



｢で、体調は？｣



｢ん？体調？大丈夫だよ？｣



｢それなら、いいけど。無理すんなよ？｣



｢はーい｣



｢ん、よし いただきまーす。ん、んめ｣



希愛の作る、ﾁｰｽﾞｲﾝﾊﾝﾊﾞｰｸﾞ 美味いんだよね。ﾎﾟﾃﾄｻﾗﾀﾞも.......うん、全部美味いんだけどな(笑)。



｢なー、希愛は今度、いつ事務所に来んの？｣



ﾋﾛさんも、心配してくれてたし、何よりも周りがうるせーの。



｢うーん。平日の休みないんだよねー。仕事帰りならいつでも行けるけど｣



｢土日とか、皆さん忙しいでしょ？｣



｢んー、どうだろ。また聞いとくわ。ﾋﾛさんめっちゃ、心配してくれてたし｣



｢あ、そうだよね。でも、希愛みたいなのが、ﾋﾛさんの時間を奪うのも申し訳なくて.......｣



｢希愛みたいなのって。多分、俺に会うより 希愛に会えた方が嬉しいと思うよ？｣



｢それは、ないと思うけど｣



本当、分かってねーな。

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