楽屋にて ページ44
オミ side
仕事の合間に、スマホを開くとラインの通知が1件。相手は希愛からで、
明日、臣にいのお家に行ってもいい?
別にいいけど、帰るのそんなに早くねぇーよ?
明日の予定を見ながら、希愛に返信すると、すぐに返事が返ってくる。
うん、分かってる。臣にいに 見てもらいたいものがあるの
見てもらいたいもの?ん、俺の帰りが遅かったり、眠くなったら寝とけよ?約束出来るなら、来ていーよ
はーい。約束するから、明日仕事終わったら、臣にいのお家に行くね。お仕事中にごめんね
約束するって怪しいけど.......まぁいっか(笑)
ん、分かった。じゃあ、明日な
そう送って、スマホを閉じる。
「希愛ちゃんから?」横にいた、リュウジに聞かれる。
「ん?まぁね。明日家に来るって」
「ふふっ。そうなんだ。明日早く終わるといいね」
「まーな。でもまぁ、そんなに早く帰れないって言ってあるから」
「とか言ってー。早く帰りたいって、オーラ凄いから。希愛ちゃんが来る時のオミ」なんて、ナオトさんに言われる。
そりゃ、希愛が待ってるって思ったら、早く帰りたいじゃんか。わりーかよ。
「シスコンやもんな」
「あ?うるせーわ」
「おれ、先輩やっ!!」
ケンちゃんが叫んでるけど、無視っ!!
「まぁ、あんなに可愛い妹がいたら、誰だってそうなるよね。それに希愛ちゃん自身、お兄ちゃん大好きっ子だし」
「分かる分かる、希愛ちゃんにみたいな子に、お兄ちゃんって言われたら、メロメロになる自信しかないわ」
なんて、ナオトさんとガンちゃんが喋ってる。
いや、ナオトさんでも、ガンちゃんでもなく、兄ちゃんと俺の妹だわ。
「オミ、怖い顔になってるよ」そう言った後、とびきりの笑顔で
「心配すんなって。希愛ちゃんが、あんなに可愛く甘えるのは、ケイジさんか、オミだけだよ」なんて言われる。
黙ってる俺に、リュウジが言葉を続ける。
「希愛ちゃんってさ、本当にお兄ちゃんたちが、大好きじゃん?俺らといても、あの時のお兄ちゃんがかっこよかっただの、臣にいは優しいのだの、そんな話しかしないんだよね」
「そうそう、聞いてて微笑ましいし、ケイジさんやオミが羨ましいよ。希愛ちゃんみたいな妹が居て」
いつの間にか、傍にいたナオキさんにそんな風に言われる。
リュウジと、ナオキさんの言葉に、眉間の皺も飛んでった。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月24日 14時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2019年2月23日 7時