2人のお兄ちゃん 2 (ページ5)

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守ってやるページ5

ｹｲｼﾞ side

風呂から出ると、美味そうな食事が並んでる。昔は、お手伝いするーなんて希愛が言うから、一緒に台所に立ったりしたけど、最近は俺が台所に立つ事がめっきり減った。こんな風に希愛が、飯を作ってくれてたり、作り置きしてくれてたりするから。

「あっ、ﾋﾛさんが、木曜日に事務所来てって。ｵﾐが、朝から仕事だから一緒に、乗っておいでってさ。帰りは俺と一緒ね」

いつも、服着てって言われるから、先に着てきた偉い俺(笑)

「えー、お迎えも帰りも大丈夫なのにー」

「いや、普通に考えな？ｵﾐの迎えに来るんだよ？同じとこに行くのに、希愛乗せない理由が分かんねーじゃん。それに帰りは夜になんのに、大丈夫なわけないだろ？」

「それって、水曜は臣にいんちで、木曜はお兄ちゃんちって事？」

「嫌なの？」嫌とか言ったら、泣くよ？

「それはないけど。用事が入るかもしれないじゃん」

「あー、俺は大丈夫。多分、ｵﾐにはﾋﾛさんから木曜一緒に来てって連絡いってるはずだから大丈夫なんじゃね？」

「ねぇ？希愛は、L D H所属のｱｰﾃｨｽﾄじゃないんだよ？希愛のﾏﾈｰｼﾞｬｰさんでもないのに、そんな事して貰うって、なんかおかしくない？」

「ん？気にするな。そもそも、保育士の希愛が仕事終わりや、休みの日に事務所来る事自体、ﾋﾛさんからしたら心苦しいんだよ。それくらい甘えとけばいい。それより希愛？芸名、考えたんでしょ？」

このままだと、終わりそうになかったから、話題を変える。そもそも、芸名の話を聞きたくて、希愛を呼んだんだから。

「あ。うん。希愛ね？ﾋﾛさん言われて、詩を書き始めて、その続きを書こうって思って見てる時にね、ふと思いついたの」

お日様みたいなお兄ちゃんと、お星様になったﾊﾟﾊﾟﾏﾏ。ここで共通する漢字が“日”

月明かりで照らしてくれる、臣にいは“月”

そんな、光を浴びて、華を咲かせられるのが希愛

草冠と、日と、月で、萌

自由に飛び回る、お父さんお母さんは“雲”

雲を作ってる、云と合わせて

萌云ﾒｲ

「知らない環境で、別名義で生きていくなら、大好きな家族と一緒がよくて」

なんて、照れたように笑った希愛

こういう所が、可愛いよね

沢山、不安な事があるからこそ、寄り添って欲しいんだろう。それをこんな風に、名前に込めるとか、やる事、可愛くね？

そんな事しなくても、守ってやるのに.......