2人のお兄ちゃん 2

1人の時間 ページ4

希愛 side



ﾋﾛさんが、来れる日連絡してって言ってたよ
今週中に逢えたら嬉しいってさ



臣にいからのﾗｲﾝ



うーん。今週中かぁ



これって、臣にいに返事したらいいの？ﾋﾛさん？



とりあえず、2人に送っておこう



臣にい お仕事お疲れ様。ﾋﾛさんにも返事はしとくけど、今週は、土曜日出勤だから、その分木曜日1日ﾌﾘｰ。それ以外は、夕方からなら、行けるよ。



お仕事中に、すみません。今週の予定ですが、土曜日出勤なので、その分木曜日がお休みです。ですので、木曜日であれば、朝からでも大丈夫です。その他の日は、夕方からなら大丈夫です。



今日は、お兄ちゃんち。暫く自分の家に帰ってなかったから、1回帰って、空気の入れ替えをして、掃除機をかける。ついでに、洗濯機も回して、ご飯を作る。



全てを終えてから、作ったご飯をﾀｯﾊﾟに詰めて、お兄ちゃんちに向かう。



お兄ちゃんちに着いたら、お風呂を掃除して、洗濯機を回す。一通りやる事、終わっちゃったなぁ。お兄ちゃんは、まだ帰って来ないのかな？



それにしても、一人暮らしするなんて言ったけど、ほとんど家に帰ってないし、無駄な気しかしない。あの家の家賃、それなりだからなぁ。ｾｷｭﾘﾃｨｰがどうとか、立地条件が悪いとか、お手頃なとこ、全部却下されたから。こんなに、お兄ちゃんたちの家を行き来するなら、意地なんて張らなければ良かったのかな？でも、あの時は一人暮らしがこんなに、寂しいとは思わなかったんだもん。



それにね、希愛なりに、気を使ったんだよ？希愛が居たら、お家に彼女呼べないじゃん？だから、お兄ちゃんたちが、当たり前のように、希愛の部屋を作ってくれて、合鍵もくれたけど、なるべく行かないって決めてたんだけどな。お兄ちゃんたちに、いつ来るの？とか、今日は家においで？なんて言われるとね？つい甘えてしまう。そんな事を考えてたら



今から帰る



お兄ちゃんから、ﾗｲﾝが来る



お風呂の準備をして、ご飯の仕上げを始める



だいたい出来た時、鍵を開ける音がする



「お兄ちゃん、おかえりなさい。お疲れ様。お風呂沸いてるよ？」



「お、さんきゅ。すげぇ、美味そうな匂いしてる。ぱっと入ってくるわ」



「ゆっくり、入らないと、疲れ取れないよ？」



「ん？希愛に癒して貰うから、大丈夫」



なんて言って、お風呂にいったお兄ちゃん



んー、希愛から、ﾏｲﾅｽｲｵﾝが出るわけじゃないのに、変な事言うなぁ

守ってやる→←ｹｲｼﾞの憂鬱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す