その後のお話 ページ25
アツシ side
ケイジと希愛ちゃんが、帰った後.......
「凄い子だよ」とヒロさんが口を開く。
小さい子を相手に仕事をしてるせいか、分かりやすい言葉で、的確に気持ちを伝えてくれる。言葉選びに、迷いがないのが、本当に凄いと思う。
だけど、自分が凄いとは全く思ってないのが、またまた、凄いところ。
俺らの心を掴んでること、全く気づいてないよな(笑)
「どんな、歌詞になるんだろう」ぼそっとタカヒロが呟く。
「ん、楽しみだよな」
「緊張しますとか言いながら、きちんと答えが返ってくるし、今日 楽しかったわ」とヒロさん。
ヒロさんをも、虜にする希愛ちゃん。
「ヒロさん?希愛ちゃんは、シークレットでいくんですよね?でも.......」最後は言葉を濁した、タカヒロ。
「あー、暫くはな?」
きっと、シークレットだからこそ、反響が凄くなって、表舞台に立たなきゃいけない日が来るだろう。それは、多分ケイジも、オミも分かってる。それだけ、言葉を繋ぐ力も、歌唱力も、人を惹き付ける力も、凄いと言うこと。
現実と、騒がれるその狭間で、迷いが生じるだろうし、どちらを選ぶか.......決めなくちゃいけない日が来るだろう。それは、そう遠くないと思う。
そして、そうなったら、あっという間に、人気者になるだろう。矢面に立つという事は、笑顔を失う事に繋がるかもしれない。凄いと、素直に言葉にしてくれる人もいれば、羨んで、妬まれて、傷つけようとしてくる奴らもいるから。
けど、そんな時、ヒロさんを筆頭に俺らが守ってやるから、迷わずこの道を選んで欲しい.......。保育士が、駄目と言うわけじゃない。希愛ちゃんらしいと思う。
だけど、それを上回る、才能があるから。その世界を貫いて欲しいな、なんて思ってしまうのは、俺らの、エゴなのか。
もっと、色んな希愛ちゃんを見たい.......そう思った、俺ら3人は、全く尽きる事無く、主役の居ないこの会議室で、語り続けた。
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いつも、読んで下さってありがとうございます。ただただ、優しいお兄ちゃんが欲しいという、自己満から始まったお話が、沢山の方に読んでもらえて、お気に入りにして貰えてて、本当に嬉しいです。これからも、お兄ちゃんに愛される希愛ちゃんの世界を、楽しんで下さったら嬉しいです。
mia
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月24日 14時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2019年2月23日 7時