貴方と同じ、普通に生まれたかった【北信介】【呪術廻戦】 (ページ49)

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仲間6 ページ49

『選手交代…ね。葵…。』

葵「悪いな、虹。少し暴れさせてくれ。マイブラザーと、な。」

…？ウィンクをする必要はあったのか？

『本当に…任せていいんだね？』

「ああ、勿論だ。高田ちゃんに誓おう。」

高田ちゃんが誰か知らないけど、信じよう。

『わかった。…虎杖悠仁！』

「お？」

『そいつは必ず祓ってくれ。お前が呪術師…人間だというのなら、必ず。』

「！おう！！」

そしてちょうど来たパンダと桃と共に、私は戦闘不能状態の彼らを運ぶ。

最後まで、五条先生が来るまで、ただ私は見ていることしかできなかった。

『結局…何もできなかったな。何のために…戻ったんだ、私は。』

自分の不甲斐なさに心底悔しく思う。

でも、よかったかもしれない。

私の呪術は、人を巻き込んでしまうかもしれない。

そしてまた、こんな時に思い出してしまう。

信ちゃん、会いたいよ。

ああやっぱり、会わなければ、よかった。

心を、開かなければ、良かった。

また、好きにならなければ、良かった。

そんなこと、思ってもきっと私は。

何度でも貴方に恋をする。

その度にきっと、こう思う。

貴方と同じ、普通に生まれたかった、って。