仲間 ページ44
東京駅。
朝早くだというのに、たくさんの人が行き交う。
東京は、久しぶり。
こんなにも人が多かったっけ。
東京駅に確か、伊地知さんが迎えに来てくれてるはず。
駅から、少し離れたロータリーで待ち合わせ。
『伊地知さん、ありがとうございます。』
「いえ。五条さんに言われたので。」
そうだ。この人は五条先生の言いなりだった。
ある意味、下僕。
可哀想に。
後ろ席に座ると、さも当たり前かのようにいた。
「やっほ〜久しぶり!元気だった〜?」
このバカみたいな明るさが懐かしく思い、憎らしくも思う。
『お久しぶりです。』
「相変わらず硬いね〜!肩の力抜いていこうよ〜!」
『……。』
*
高専に着いた。
古い建物ばかりの相変わらずな場所。
「あ、これから交流会だから。」
『え?』
「あれ、言ってなかったっけ?」
聞いてない。言われてない。
昔からこの人は、本当に。
『でも、私関係ないですよね。交流会は確か、2、3年生ですし。』
「でも、三年生が今いなくてさ〜。だから出てよ〜。」
『お断りします。』
「え〜!困るなあ〜。」
いや困ってるのはこっちなんだが。
すると、遠くから知った顔が見えた。
「よし、いこっか!」
いつの間にか大きなトランクを乗せた代車を持った五条先生。
何が入っているのかは、怖いから聞かないでおく。
二日間の交流会が、始まった。
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作者名:杏 | 作成日時:2021年10月22日 14時