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仲間 ページ44

東京駅。

朝早くだというのに、たくさんの人が行き交う。


東京は、久しぶり。


こんなにも人が多かったっけ。


東京駅に確か、伊地知さんが迎えに来てくれてるはず。


駅から、少し離れたロータリーで待ち合わせ。


『伊地知さん、ありがとうございます。』

「いえ。五条さんに言われたので。」

そうだ。この人は五条先生の言いなりだった。

ある意味、下僕。

可哀想に。


後ろ席に座ると、さも当たり前かのようにいた。


「やっほ〜久しぶり!元気だった〜?」

このバカみたいな明るさが懐かしく思い、憎らしくも思う。


『お久しぶりです。』

「相変わらず硬いね〜!肩の力抜いていこうよ〜!」

『……。』




高専に着いた。


古い建物ばかりの相変わらずな場所。


「あ、これから交流会だから。」


『え?』

「あれ、言ってなかったっけ?」


聞いてない。言われてない。

昔からこの人は、本当に。


『でも、私関係ないですよね。交流会は確か、2、3年生ですし。』


「でも、三年生が今いなくてさ〜。だから出てよ〜。」

『お断りします。』

「え〜!困るなあ〜。」


いや困ってるのはこっちなんだが。


すると、遠くから知った顔が見えた。

「よし、いこっか!」

いつの間にか大きなトランクを乗せた代車を持った五条先生。
何が入っているのかは、怖いから聞かないでおく。








二日間の交流会が、始まった。

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作者名: | 作成日時:2021年10月22日 14時

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