貴方と同じ、普通に生まれたかった【北信介】【呪術廻戦】 (ページ14)

今日:7 hit、昨日:13 hit、合計:188,380 hit

再会6 ページ14

宮治side

「なあサム、今日お前のクラスに転校生来たんやって？どんな子や？」

双子の片割れ、アホツムに聞かれた。

「どんな子って…美味そうな子やなあ。」

「はぁ？！美味そうって、それはどういう意m「侑。」はい。」

サーブ練習中にそんな雑談していたら、いつの間にか北さんが立っていた。

「さーせんした！！！！」

「話をするのもええけどちゃんと切り替えせえ。」

「ウッス！」

「治。」

「は、はい。」

「人の事、美味そうだとか食いもんみたいに言うのはやめぇ。失礼やで。」

「ウ、ウスッ！」

ひい、相変わらずこっわ。

隣でクスクスと笑い声がした。

「ついに治、人間まで食べるようになったの？」

角名だ。

「ちゃ、ちゃうねん。誤解や！その、目がな、林檎みたいやってん。」

「目？」

「せや。林檎みたいに赤くて綺麗やったんや。お前、気づかなかったか？」

そう話していると突然、肩を掴まれた。

「き、北さん？」

北さんの顔は、見たことない顔をしていた。

目を丸くして、なにか、すごいものでも見たような顔やった。

「ど、どないし「その子は、赤い、目やったんな？」は、はい。」

「それは…右目だけか？」

「は、はい。左目は…眼帯してはりました。」

「眼帯…。な、名前は…？」

「あ、赤崎、虹です。」

その名前を言った途端、北さんは、泣きそうな顔をした。、

「き、北さん？どうしました…？」

「いや、なんでもないんや。すまんな。さっき注意したのは俺やのに。…お前のクラスに、来たんやな？」

「は、はい、そうです。俺の隣の席です。」

「そうか、そうか…。ありがとな。」

そう言って北さんは、自分の練習場へ戻っていった。

いつもの圧も、この時は感じなかった。