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「私の絵が好き？……そうか。うん、そう言ってくれて、嬉しいよ。お前に褒められると、こう…胸がぶわっとなる。すごく気分が良い！今のうちにサインをやってもいいぞ、世界に轟く男の名だ。」
「キケイ・シシバにまけた…………”今回は”私の負けということにしておいてやる。だがしかし！徹底的に研究して対策してやるぞ…今に見ていろ…」
「見たか、私に出来ない事など無い。ン、いや、あるにはある が……そのうち須らく出来るようになるのだ。現にそうなっているだろう？私は努力を惜しまない故な！」
「……やめてくれ、”天才”という言葉で簡単に済ませるんじゃない。息が、詰まりそうなんだ」
「お前って、ほんとしょうがない奴だなあ」
「キケイ・シシバ！キケイ・シシバはいるか！」
「ひゃあッ！？なんだいきなり！？大きな声を出すなッ！！貴様何処から現れた！？」
「……親しいものは皆私を、エディと呼ぶぞ。お前もどうだ」
「───────気安く寄るな下郎が。私の友人を侮辱した口で喋るな。その汚れた手で、私に触るな。」
「私を救うのは私。己の道を切り開くのもまた、私だ。ここで止まっている場合では無い…！自分を信じろ、エディ！どうやってここまで来たか思い出せ……！」
「絶望、羞恥、敗北、その全てを私は知っている……ある日突然叩きつけられた。それは、私を叩こうともしていなかったというのにな。でも、今は感謝しているんだ。おかげで今の私がいる。若くして愚かさを認められたのは、良い経験だったと胸を張って言えるよ。こうして同じ景色を見ることさえ敵ったのだから」
「私以外の者にこの役が務まってたまるか。これは、誰にでもできたのかもしれないが、最初にお前を見つけたのは 他でもない私なのだから。 他に適任がいると言うのであれば言ってみるといい 疾く私が、凌駕してみせる」
「一緒にいるよ、お前と」
「ぇ……あ、そうか、うん、そうか〜！お前もようやく私への気持ちを認めるか！！良い、良いぞキケイ・シシバ。みなまで言うな。私はお前を愛している。お前も私を愛している、それで相違ないな！ふ、あはは……！」
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作者名：やまざき | 作成日時：2020年6月29日 23時
