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「何故いつも笑っているのか?その方がご機嫌でいいと思ったんだ。……そうは見えない?可笑しいな」

「………あつ゛ッ まだ早かったか……………」

「満たされないのは美徳だと、思う。現状に満足するのは良くない。だがしかしそれは果てなく渇望し続けるという事に他ならないとも言える。何方が幸せなのだろうか」

「はあ……何をどうやっても、足りない気がする……不安だ」

「ッ、ハハ!ああ、すまない。君はそんな確証もない噂に踊らされる情弱なのかと思うと笑いが堪えられなくて」

「そう萎縮するな、まずは話をしよう。親睦を深めるために必要なことだろう?」

「何だ、見てたのか。君も趣味が悪いな。……ハッ 俺の事を好きだと言うが、具体的には?話したこともないのにやれ知的さだの何だのと宣うが結局のところ顔しか知らないんじゃあないか。これだから頭の悪い女は嫌いなんだ」

「───────は?何故そこで彼の名前を出す?お前、本当に性格が悪いな。気安く呼ぶなよ、舌を抜かれたいか」

「優しい?まさか。恩を売るのが好きなだけだとも。ククク、いつ返してもらおうか……」

「この程度のことが出来なくてどうする?ああ、尤も君はする必要が無いのかもしれないな。見るからに期待されていなそうだ。可哀想に」

「1年生が俺の顔を見て逃げていった。そんな事をされると余計にいじめたくなると思わないか?……心外だな する訳ないだろう。俺は心が広いんだ」

「考えれば考えるほど君のことが分からなくなっていく。」

「フーー…少し、待って欲しい。君は本当に俺をどうしたい……具合が悪くなってきた……」

「興味無い。他を─────君もやるのか?…………なら、俺も……」

(無様な姿を見られた!!最悪だ、こんな事で捨てられたくないッ……!!)

「からかわないでくれ、ニキートゥシュカ……君の一挙一動で、俺は、どうにかなりそうなんだ」

「……この畜生が…………フフ、なんでもない」

「そうジロジロと見るなよ。顔に穴が開くだろう」

「何時だったか、何故いつも笑っているのかと、俺に聞いたな。幼い頃からずっとこうしているんだ。この方がお利口に見えるだろ?……そうは見えない?妙だな」

「自分を嫌う人間との関係を繕う必要が何処にある?理解に苦しむ。今更あれを持て囃したところで、気味悪がられるのが顛末だろうよ」

「やあウル♡今日も可愛いな♡次の授業兄さんと一緒に行かないか?♡」

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作者名:やまざき | 作成日時:2020年6月29日 23時

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