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「何よ、文句ある？いいじゃないアタシ可愛いんだから」
「………………あらヤダ。ごめんなさぁい、アタシつまんない話聞くと意識飛ぶのよね。で、何だったかしら」
「荒っぽい事自体は嫌いじゃないのよ？でも、でもね。アタシのキュートな顔に傷がついちゃったらどうしようかと思うと迂闊に前も……出られないじゃない………？悔しいわッこれって立派なハンデよねッ！？」
「だからって、踏み込まないとは言ってないんだけど」
「聞いて。今日朝からほんとヤバいから。」
「見てッ ダニエラが色んな人から声を掛けられてる！きゃ〜人気者だわ、そんな所も好きッ！ ……嫉妬？うふふ、しないわよ。そんな魅力的な人を独り占めしてるって事に、益々燃えるだけ。あ！アタシに気付いたわ！ダニエラ〜〜！！♡♡」
「なぁにアンタ生意気〜カワイクなぁ〜い」
「ムリ、すっぴん見ないで〜……は？このままでも美しいのは当たり前でしょ。イラつく。」
「課題忘れたの？ノートは？……アンタねえ〜〜そろそろ本気で危機感持ちなさいよ！ほらッこれ貸したげるからマッハでやれ！！」
「あれ、凄く、その……
「ダニエラっ♡はい、あーん♡」
「ギャ！！！！！無理！！！！！！」
「この後の予定？ダニエラウォッチよ。」
「はあ〜？
「アタシ自己肯定バリ高だからなんも聞こえな〜い。」
「アタシの友達になんか用？」
「ほぉら、動かないで。爪塗ったげるから。せっかく綺麗な形なのに勿体ないわよ。」
「……女の子になりたいって、思ったことはあるわ。多分たくさん。だってこんなの普通じゃないから。でも、王子様は笑ってリボンを結んでくれた。そのままのアタシでいいって、言ってくれたのよ。アタシきっとそれだけで……良かったの。だから今は、何も思わない。」
「ダニエラはね、みんなの王子様なの。……今はね。もうすぐ、アタシだけの王子様になる」
「決闘？決闘ね？いいわよ！やっぱこれが1番分かりやすいッ」
「ねえダニエラ、もし良かったらそれ……アナタが付けてくれない？」
「あらヤダ、ちょっと、あの人いい男じゃな〜い……？今アタシのこと見たわ。アンタじゃないわよ、絶対アタシよ」
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作者名：やまざき | 作成日時：2020年6月29日 23時
