【H×H】純なる緋【クラピカ】 (ページ44)

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『皆様、大変長らくお待たせ致しました。
間もなく最終試験会場に到着します。』

ちょっと時間が経ってから、船内にアナウンスが鳴り響いた。

クラピカと、途中で合流したレオリオと一緒に会場の武闘場の様な建物に入る。

私達受験生が全員揃ったのを見ると、待ち構えていたネテロ会長はゆっくりと言った。

｢最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。

その組み合わせはこうじゃ。｣

そのまま彼は徐に、ボードに掛けられていた白い布を捲る。

現れたボードに示されていたのは、それぞれの受験番号とトーナメント表。

そこに表示された私の番号と位置を見て、はっと息を呑んだ。

｢条件は至って明確、たった1勝で合格である!
つまりこのトーナメントは、負けた者が上に登っていくシステムじゃ。｣

つまり私の対戦相手は、ヒソカとクラピカが戦って負けてしまった方になる。

…どっちが勝利しても、何だかとってもやりにくい。

｢なにか質問はあるかね。｣

｢組み合わせが公平でない訳は?｣

確かボドロさんといったかな、お爺さんが会長に聞く。

会長が"試験での成績が良い者程チャンスが多くしてある"と答えると、キルアが追及した。

｢それって納得できないな、もっと詳しく点数の付け方とか教えてよ。｣

｢極秘内容じゃが…まぁやり方くらいは教えてやろう。
基準は3つの値から成る。その中でも重要なのは印象値。

これは即ち、体力や能力では測れない'何か'!まぁハンターの資質評価じゃ。｣

それじゃあ沢山戦える位置のゴンは、きっと資質が高いってことなんだね。

キルアがそれ以上何も言わなかったので、会長も話を続ける。

｢武器はオーケー、反則もなし。相手に"まいった"と言わせれば勝ち!!
ただし、相手を死に至らしめた場合は即失格じゃがな。

それでは、最終試験を開始する!!｣

…会長の掛け声で、最終試験が開始した。

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まず第1試合目はハンゾーvsゴン。

そういえばハンゾーはメンチさんの試験と、トリックタワーの時に会ったっけ。

ここまで残ったってことは、実は結構凄いのかもと漠然と考える。

ハンゾーは、立会人のマスタさんに勝つ条件を確認すると、ゴンと向かって立って。

｢それでは始め!!｣

"頑張って、ゴン!"と応援すると、自ずと手に力が入るのが分かった。