【H×H】純なる緋【クラピカ】 (ページ20)

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°１８ページ20

第二次試験の試験官は美食ハンター、メンチさん。

試験内容は"スシ"という民族料理を作る、料理人みたいな感じ。

…でも私達は誰もスシを見たことがなくて、大ピンチに陥っている。

幸いクラピカの知識で、魚を使っているって事だけ分かったんだけど、調理法は愚か見た目さえ分からない!

どうしようと辺りを見回すと、目に入ったのはクラピカ。

「あんたも４０３番並み!!」

彼はレオリオとそっくりな料理を出して、メンチさんに却下されていた。

「A、私はレオリオと同等らしい…惨めなものだ…もういっそのこと笑ってくれ…」

すっかり落ち込んで、私の隣で体育座りをするクラピカ。

「そんなにショックか!?」
クラピカに怒鳴りかかるレオリオ。

…やっぱりレオリオとクラピカって、すっごく相性悪いみたい。

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「こうなったら一か八か!!
　…メンチさん、こんな感じでどうですか!?」

考えても分からないなら仕方ない、と取り敢えず作ってみたものを差し出す。

私が出したのは、魚の切り身でご飯を包み、クレープみたいにしたもの。

私をじっと見るメンチさんを私も見詰め返すと、はぁぁと大きく溜め息をつかれた。

「全っ然違う!!もっと良く考えなさいよ!!」

…案の定不合格だった。

それから私が色々試して作っていると、後ろから話し掛けられた。

「おっ!お嬢ちゃん、中々いい線いってるぜ?」

振り替えると、楽しそうに笑う男の人。

「スシを知ってるの!?…というか、貴方は?」

「オレはハンゾー!!いかにも、スシはオレの祖国の伝統料理よ。」

陽気なこの人はハンゾー、というらしい。

｢じゃあ、スシってどんな料理か教えてくれる!?｣

大変なの、と付け加えてお願いすると、ハンゾーは自信たっぷりに胸を叩いた。

｢へっ、まぁ見てなって!それよりお前さんは?｣

｢私はAっていうの。｣

｢Aね。じゃあAはオレの輝かしい合格を見てな、これが本物のスシだぜ!｣

ハンゾーはそういうとメンチさんの所へ行き、スシを差し出す。

へぇ、スシってあんな形なんだ。

そう思って見ていると、メンチさんはハンゾーのスシを口に入れた。

｢ダメね、おいしくないわ!｣

＿そして告げられる不合格。

取り乱すハンゾーを横目に、私は少しだけ思ってしまった。

…なんでハンゾーはあんなに自信満々だったんだろう。