【H×H】純なる緋【クラピカ】 (ページ19)

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°１７ページ19

三人で走っていると、真後ろから他の受験者の絶叫が聞こえてきて、足を止める。

「何事だ!?」

クラピカの声が聞こえたのと同時に見えたのは、あのヒソカの姿。

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「うん♧全員合格だ◇」

それから色々あって、私達はヒソカの"試験官ごっこ"を突破できた。

そうそう、ゴンも助けに来てくれて、どうやらゴンはヒソカに気に入られちゃったみたい。

ヒソカは殴られて気絶したレオリオを担ぎ、試験会場へ行こうとする。

…と、思い出したかの様に彼は振り向いた。

「A、君の頑張りは良く分かったよ♤確かに'試験官ごっこ'は合格だ◇
　…でも、今はまだ課題クリアとは言えないかな♧」

くっくっく、と笑うと彼は今度こそ霧に消える。

一人悶々としていると、クラピカとゴンが心配してくれた。

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「ゴン、ほんとにこっちでいいの?」

「うん、レオリオの香水は独特だもん!」

警察犬よろしく、レオリオの香水を便りに進むゴン。

ほんとに鼻がいいなぁ、と少し羨ましくなる。

「ねぇ、二人とも。」

ゴンが何か言いたげなので、首を傾げて相槌を打つ。

「変だよね?オレ、ヒソカが近づいてきた時…少しワクワクしてたんだ。」

「だからこそヒソカはお前を合格にしたのかもな。」

クラピカが冷静にそう言った。

「うん、ありがとう。」

ゴンは自分でも違和感を覚えているのか、曖昧に頷いた。

「…あ、匂いが強くなった!!彼処につけばゴールだよ!」

話をそらすようにゴンが数百メートル先を指差したので、私達もそれに倣う。

「ほんとだ、あと少しだね!」

私もゴンを気遣ってそう言うと、えへへと彼は笑った。

「まだ一次試験だぞ。」

喜ぶ私達に、クラピカが突っ込みをいれる。

「第一歩が大事なの!幸先良いと嬉しいじゃん。」

この流れがパターン化してきたなぁ、なんて思いながら少しスピードを上げる。

「みなさんお疲れ様です、これにて一次試験は終了です。」

そうして、私達三人はゴールした。