第10話:親と子 ページ13
「「「親子？！？」」」
「うん、正真正銘僕は宿儺の子供だよ。
こっちの宿儺にその記憶は無いだろうけど」
だって“異世界”の宿儺の子供だもん。
こっちの宿儺が知ってるわけ無い。
「宿儺！お前子供居たの？！」
だから、語りかけても無駄だって。
まぁ聞きたくなるのも分かるけど。
「宿儺！聞いてんだから返事してくれよ」
再び虎杖悠仁が問いかけると、
五月蝿くされるのが嫌だったのか
頬に宿儺の口が現れて簡潔に喋った。
「お前に話す義理はない」
お、あんな風に口が喋るのか、便利だな。
別の魂だと分かってても同じ声、同じ話し方、
思わず僕の父さんを思い出してしまう。
「嘘に決まってんでしょ。
呪霊が子供を産むなんて聞いたことないわ」
「俺も釘崎に同感だ。
それよりも早く此処を離れるぞ。
今の俺達に特級呪霊と戦う術は無い」
…の割には呑気に話してんなぁ。
僕が今機嫌良いからいいけどさ、
僕が不機嫌だったら皆もう死んでるよ？
「でもあの呪霊からどうやって逃げんだよ伏黒」
「それを今考えてる…！」
…僕抜きで何をごちゃごちゃと。
仲間はずれは良くないと思いまーす！
「てか太田って奴は何処に居んの？」
太田？あぁあの四級呪術師か。
居場所教えても良いんだけど、
教えちゃたら三人とも帰っちゃうからなー。
ま、いいか。
「探してる人か分かんないけど、
呪術師なら彼処のベンチに寝かせてあるよ。」
僕は方向を指さして教えてあげた。
するとすぐに三人は呪術師の居る方向を見た。
僕の事を呪霊だと再認識したのか
警戒するような怖い顔で見てくる。
「…そんな怖い顔しないでよ。
別に気絶させるつもりじゃなかった。
だって呪力の残りカスで気を失うとは
誰も思わないじゃん。
殺してもないんだしさ、許してよ」
僕は少し大袈裟に手と腕を広げて弁明した。
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長閑(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます！受験が終わるまでは週一更新となりますが、お待ち頂けると幸いです…！ (2021年1月9日 10時) (
レス) id: 1106d14f8e (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 受験、頑張ってください!! これからも変わらず、更新楽しみに待ってます!! (2021年1月8日 14時) (レス) id: 0fd6172cb6 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - さきさん» お待ち頂き誠にありがとうございます！2、3月までは週一更新となりますが、これからもどうぞよろしくお願い致します…！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 1106d14f8e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - むっちゃ待ってました！ (2021年1月3日 22時) (レス) id: c4f4a3849e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2020年12月22日 0時
