検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:229,982 hit

34 過去編 ページ39

「ところでA、稽古はいつまでするんだ?」
「んー、ずっと!」
「飽きないのか」
「うん!もっともーっと強くなりたい」

Aにとって稽古は全く苦ではなかった
むしろ、日に日に楽しくなってきたとさえ思っている


「お疲れ様」


そこへ玉葉が冷たいお茶を運んできた


「母さん、私、強くなったって」
「そう、良かったわね」
「まだまだだけどな」
「これからも頑張るもん」
「ふふっ。二人とも、夕飯できてるけどどうする?先にお風呂入る?」
「おなかすいたからご飯食べたい!」
「そうだな。先にご飯にしようか」
「じゃあ、しっかり手洗いうがいしてきて」
「「はーい」










 










「「「いただきます」」」
「美味しい〜」
「うん、うまい」
「そう、良かった」


二人が美味しそうに食べる姿を玉葉は優しく微笑んで見ていた。玉葉はいつも美味しいと言ってくれる二人のために、バランスが良く味も良いご飯をつくることを心掛けている
……のだが、好き嫌いというのはどうしてもあるものだ


「A、それ食べないのか?」
「うん、これ嫌い…」
「そうか。じゃあ、父さんはこれが嫌いだから交換しよう」
「え、それ、おいしいのに。頂戴!」



そんな二人の会話に玉葉は顔をしかめた


(Aはまだしも尚隆まで……)
「ダメ、二人とも好き嫌いしないで食べなさい」
「えー」
「母さんが言うなら仕方ないな。父さんも頑張るから一緒に頑張って食べよう」
「……分かった」


不服そうな顔をしたAだったが渋々首を縦に振る


「よし、じゃあ、いくぞ。せーの」
パクッ))


Aは眉間にしわを寄せて食べていたがその表情がだんだん柔らかくなる


「……あれ、ちょっと美味しい。給食のは不味かったのに」
「うん、母さんの料理は全部旨いな」


尚隆は何食わぬ顔で先ほど嫌いだと言っていたものをパクパクと食べている


(あぁ、そういうことね)
「上手ね、食べさせるの」


玉葉がAに聞こえぬように小声で言うと
尚隆は歯を見せていたずらっ子のようにニヤリと笑った


「だろう?」
「嫌いって言ったから、ちょっとびっくりしちゃった」
「お前が作ってくれたメシで嫌いなものなんてあるもんか」





「母さん、おかわり!」
「俺も」
「はーい」

 

35 過去編【7歳】→←33 過去編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
270人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 愛され , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 優太? (3月8日 9時) (レス) @page7 id: 1d30ad6e27 (このIDを非表示/違反報告)
作者の呟き(軌跡。あとやる気を出すために) - 宿儺を早く出す。頑張れ私…! (2020年8月17日 16時) (レス) id: e1b064acd8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ぱるむさん» ありがとうございます!そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします… (2020年6月28日 0時) (レス) id: 9a9688c434 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ありがとうございます!そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…!亀更新ですが、これからもよろしくお願いします… (2020年6月24日 0時) (レス) id: 90f9ce8616 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - めっちゃ面白いです!応援してます!頑張ってください! (2020年6月19日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナッパ | 作成日時:2019年3月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。