33 過去編 ページ38
急に泣き出してしまったAに、尚隆は困った笑みを浮かべる
こんな幼い子に剣の扱い方を教えてもいいのだろうか
それにAにはそんな強さは必要ない
考えあぐねる尚隆に玉葉は言った
「Aがやりたい事をさせてあげたい。私たちがいる間は、なるべく望みを叶えてあげたいの。だからお願い」
これは尚隆と玉葉で話し合い決めた事だった
限られた時間を大切な人のために_____
なるべく、多くの愛情を＿＿
「……そうだな。よしA、おいで。一から教えてあげよう」
「ホント⁉やった！」
その言葉にAの顔がパァッと明るくなる
先ほどまでの涙が嘘のようだった
「ただ、これだけは約束してくれ。 守るために刀を抜く、守るために強くなる、 と。約束できるか」
Aの手を握り、尚隆は真剣にそう言った
万が一、万が一この子が剣を抜いて闘うようなことがあった時は_____
それに対するAの返事はもちろん決まっている
「うん！分かった！」
Aはそう力強くうなずいたのだった
________________________________
小学生になったAは子供用の竹刀を持って尚隆と向き合っている
「刀を抜く理由は」
「守るため！」
「強くなる理ｙ『守るため！』
…ちゃんと分かっているのか？」
「うん！早くやろう！」
尚隆との剣の稽古はあれからAの日課となっていた。小学校から帰ってきてすぐ、学校が休みの日は午前中に、尚隆と剣術、時には体術の稽古をしている
この問答も最初こそ真面目にしていたAだったが、最近では尚隆の言葉を遮るようになっていた
「ふぅ」
稽古が終わり二人は縁側に腰かけた
「ねぇ、父さん。私、強くなった？」
「あぁ、そうだな」
「ほんと？やった！」
嬉しそうにそう言うAの頭を尚隆は優しく撫でる
その大きな優しい手に撫でられることがAは大好きで、ますます顔をほころばせた
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紅 - 優太？ (3月8日 9時) (
レス) @page7 id: 1d30ad6e27 (このIDを非表示/違反報告)
作者の呟き（軌跡。あとやる気を出すために） - 宿儺を早く出す。頑張れ私…！ (2020年8月17日 16時) (レス) id: e1b064acd8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ぱるむさん» ありがとうございます！そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…！亀更新ですがこれからもよろしくお願いします… (2020年6月28日 0時) (レス) id: 9a9688c434 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ありがとうございます！そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…！亀更新ですが、これからもよろしくお願いします… (2020年6月24日 0時) (レス) id: 90f9ce8616 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - めっちゃ面白いです！応援してます！頑張ってください！ (2020年6月19日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッパ | 作成日時：2019年3月5日 13時
