みんなのおかげ3 (ページ8)

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#100 ページ8

記念すべき100章！
ーー

ス「神山さん、少しお話しいいですか？」

「え、あ、いいよ？」

すごい真剣な顔をして、俺を呼び出したスタッフの後を歩いた。
ちょっとだけ奥に来たら、こっちを振り返った。

ス「神山さん、私と付き合ってくれませんか？
重岡さんより絶対に幸せにする自信はあります。
所詮、男同士。
子どもも出来ないですし、普通の恋人みたいに堂々とは出来ない。
そんなスリルを神山さんは求めてるんですか？」

「僕は今幸せです。
だから、あなたとお付き合いすることは出来ません。」

ス「なんでなの！
あんな奴のどこがいいんよ！
うるさくて、大人としての自覚を持ってないやつ！」

赤「おい。」

「大毅っ！」

振り返ったら、柱にもたれかかりながらスタッフを睨んでた大毅がいた。
大毅は俺のことを後ろから抱え込むように俺を抱きしめると。

赤「聞いてれば俺の悪口ばっか言いやがって。
ええか？
俺はとものこと愛してるんや。
子どもが出来なくたって、堂々と出来なくたって幸せやからええねん。」

「大毅…」

赤「もう二度と近づくな。
俺が許さんからな」

そう言うと俺の手を引いて控え室に戻った。

「大毅、ありがと。」

赤「全然ええねん。
何があってもとものこと守るって決めたからな。」

「へへ///」

赤「みんな分かってないなぁ。
ともの可愛さ。」

「へ？」

赤「めっちゃ可愛いのに、みんなカッコいいところしか知らへん。」

「俺男やし！」

赤「俺の前では女やん？
彼女なわけやし。」

「っ///」

赤「もー可愛いわ。
なんでそんな可愛いん。」

「知らん！///」

膝の上に俺を乗っけて、愛おしいって目で見つめられると恥ずかしくなる。